たいきに泣かされそうになった
「おとうさん、はいた」
たいきの泣きそうな声で目が覚めた。
やれやれ。
保育園で胃腸炎がメチャクチャ流行ってる。
先週はのはな。
今度はたいきかぁ。
うがい、着替えさせて。
お母さんにも起きてもらって、一通り片付けて。
寝床に戻ったらまだ起きてて、音楽が聞きたいというので、寝かしつけでずっと聞かせてたJ.S.バッハの無伴奏チェロ組曲。
もちろん演奏はジャンドロンのレコードを選ぶ。
なんだかんだ言って、これが一番安心するはずだ。
たいきがほっとした顔で目を閉じる。
たいきの頭を抱き締めてやると、なぜかたいきが横を向いている。
あれ?お父さん臭かったかな?
そう思って手を離すと
「おとうさんにういるすがいかないようによこをむいた」
泣いちゃうぞ。

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