のはなのイヤイヤ期
「のはなちゃんは、2才児らしくそろそろ最初の反抗期が始まってますね」
保育園の園長先生にそう言われた。
ほほう。
残念ながら、全く気づかなかった。
そうかぁ。
私は、のはながあれしたいこれしたいっていうのをあんまり断らないから、気づかなかったんだろうか。
それとも、何かを拒否してのはなが私の顔面の特にメガネ部分を中心に殴りつけてくるのすら可愛いと思ってしまうから気づかなかったんだろうか。
まあ、いずれにせよ気づかなかった。
反抗期が始まっているのに私はストレスを感じていない、というのはまあラッキーだ。
40才過ぎてできた子供だから、一昔前なら「年行ってからできた子」というやつで、とにかく可愛いというやつなのかもしれないけど。
でも確かに、あれがしたい、これがしたいというのは確実に増えてるんだろう。
随分はっきりものをしゃべるようになった。
今日は、自分が買ってもらったお菓子(アンパンマングミ)を全部食べたあとで、どこかにしまってあった、たいきが買ってもらったお菓子まで取り出してきて食べようとしたのを止められて、めちゃくちゃ泣いていた。
こういうのとかだろうか。
あるいは、昨日も今日もだけど、保育園の行きも帰りも、なぜか途次にベビーカーの上で靴と靴下を脱ぎはじめて、裸足になっていた。
これもだろうか。
うーん。
のはなが私にいやいや言うときに
『おかーしゃんがいい』
というのはやっぱりある。
朝の着替えをさせようとすると
『おかーしゃんがいい』
お風呂に一緒に入ろうか
『おかーしゃんがいい』
という具合。
でもまあ、これも、あえて言えばこの2つのシチュエーションくらいか。
お茶をついでやるとか、おむつを変えるとか、ご飯を食べさせるとか、その他諸々はそんなに拒否されていない。
お風呂もなんだかんだ一緒に入ってくれるし。
公園なんてこの週末の二日間だけで4回も二人でいったのだ。
ブランコに乗るのを手伝うのも、滑り台で後ろから背中を押すのも、追いかけっこをするのも、水飲み場で抱っこして水を飲ませるのも、砂場の砂で作ったアイスクリームを買いに来て食べるのも全部お父さんだ。
だからあんまりというか、いやいやと言われている記憶は全然ないのだ。
そういえば、たいきのときも、あんまりいやいやが無いねなんて言う話を奥さんとしていた気がする。
そもそもやっぱり二人で子供を見ているから、子供のしたいことをさせてやるキャパシティが広くて、いやいやというシチュエーションになりづらいのかもしれない。
朝の登園が何かしらで5分10分遅れても別にどうとも思わないので、靴下や靴を履かせようとして、自分でやりたいと言われれば待ってやる。
履けるときは意外とあっさり履けるし、はけないときは意外とあっさり『てつだって』と言い出すのだ。
それまで黙って見てるくらいの余裕はある。
なに、仕事のアポに遅れるなんてことがあったら、そのときは
『娘が自分で靴下はくって言って聞きませんで遅れましたすみません』
って謝ればいいのだ。
登園中にたいきがのどが渇いたからジュース飲みたい、はーちゃんも!となったら全力で「はいはい」といってローソンに寄ってジュースを二本買う。
たいきは必ず『どれにしようかな』をやるんだけど、それだって待ってれば30秒くらいで終わるわけなので、とにかく待つわけだ。
まあいいや。
いずれにせよ、先日公園に二人でいったとき、のはなはブランコを降りてこちらを向いて、満面の笑顔で
『たのしーねー!』
と言ったのだ。
それから、すべり台をしたいというのでいいよといったら、両手をバンザイしながら走り出して
『わーい!』
と叫んだのだ。
どっちも、まるで漫画みたいな典型的なセリフ、仕草、トーンだったのでびっくりして笑ってしまった。
自我が芽生えて来たのは本当に尊いことだ。
「いやいや」
となく顔なんか別にたくさん見たいわけじゃないし記憶したいわけでもない。
こういう、自我と欲求を満たされて喜んでいるのはなの顔を、ひとつでも多く覚えておきたい。

今夜もワークアウト1.5h。
113.2kg
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