急いで帰れメロス
出張を一日早く切り上げて帰ってきた。
あと10分空港につくのが遅いと3時間待たなきゃいけなくなるぎりぎりのところでなんとか昼の便に間に合って、保育園のお迎えにも行けた。
一日くらいゆっくりしてくればいいのにって奥さんは言ってくれたけど、やっぱり急いで帰ってきてしまった。
でもな!
セリヌンティウス!
俺を殴ってくれ!
やっぱここは一泊伸ばしちゃおっかな〜!って、思ったよね。
一瞬。
もちろんそう思う瞬間はあるんだけど、やっぱり大丈夫って言ってくれても、やっぱりお迎えご飯着替え寝かしつけ、全部一人でやるのは「大丈夫」にはせよどっかしら大変なのわかってるから、帰ってきてしまうのだ。
そこは、こどもに会いたいとか寂しいとかもないわけじゃないけど、やっぱり一番大きいのは奥さんへの愛なのだということは、ご理解いただきたい。
今朝、たいきがけほけほしていて咳が出るというので咳止めの薬を貼ったらしい。
しかしお母さんいわく、咳は出ていなかった、と。
確かに咳はしていないし、保育園でも咳はしていなかったらしい。
うーん。
3日いなかったからなぁ。
誰がやったって、2才児と5才児のワンオペは、どうしたって2才児に手も目もとられる。
5才児なりに寂しかったかもしれない。
詐病かなって、少なくともお母さんは思ったようだ。
そんな、微妙なお年頃なのだ。
逆に言えば、普段はそれだけしっかりとたいきのことを見て、受け止めることができているということかもしれない。
そう考えればポジティブだ。
なんにせよしっかり抱きしめてやらなきゃね。
たいきとのはなとお風呂。
先にのはなを洗って、出す。
そしてのはなの世話を奥さんがしてくれる時間を稼ぐべく、いつもの通り、たいきとは少しゆっくりはいるのだ。
「お父さんがいなくて寂しかったか?」
『うん』
とはいえ意外な答え。
「お母さんものはなちゃんもいたから、寂しくはなかったかな」
『たいちゃんねぇ、おかあさんとのはなちゃんがいても、おとうさんがいないとさみしかった』
そしてたいきはいたずらっぽく笑った。
本気なんだか冗談なんだか。
もちろんそう言われてお父さんは悪い気なんか全くしない。
頭をがしがしなでてハグしようとしたら逃げられた。
なんか珍しくのはなも私の部屋で寝かしつけ。
たいきとのはな、セットでお話を聞かせる。
ねないこだれだ、をやったらたいきに怒られた。
『おとうさん、そのおはなしはのはなちゃんがこわがってるからやめて』
優しいのだ。
あとは子守唄かなんか歌っていたら、ふたりとも私の足にまとわりついて寝てしまった。
かわいい。
しかし、父には行かねばならぬところがある。
なさねばならぬことがあるのだ。
心を鬼にして二人をひっぺがし、ひとり、フィットネスジムへ。
土日月と3日さぼってしまったけれど、なんとか1時間ルーチンをこなした。
113.4kg。
出張中も食事だけはある程度気をつけていたし、スクワットだの腹筋だのくらいはやっていたから、前回の旅行みたいに無様に体重が増えたりはしなかった。
よしよし。

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