1才児と4才児のあれを優しさとか思いやりと呼ぶのか
本当に東京オリンピックをやるらしい。
開会式を2−3日後に控えて、今日は一番最初の競技、ソフトボールの試合があって、初戦日本はオーストラリアに5回コールドで快勝したとのこと。
森喜朗の失言やら、小山田圭吾問題やら、のぶみやら、とにかくケチの付きまくった大会ではあるけれど、やるからには出る選手たちには頑張って欲しいし、出るからには勝ってほしい。
今朝、のはなは一瞬だけごほごほ言ったけれど、なんとかなりそう。
ということで、二人に支度してもらって外に出た。
うん。
オリンピックの開幕に合わせたわけではないだろうけど、間違いなく今年一番の不快指数。
まだ去年の一番熱かった頃ほどじゃないけど、そのまま玄関の中に戻りたくなるような暑さだった。
たいきは早々に外に出てきてくれて、あとはのはな。
お母さんに靴を履かせてもらうところ。
「のはなさん、ベビーカー乗ってくれるかなぁ」
『えー?はーちゃん、がっこがいーなー』
随分長い文章をしゃべるようになってきたなぁ。
とにかく、暑い。
じゃあ途中から抱っこしようねとかなんとか言って、なんとか納得してもらっ(たことにし)て、のはなはベビーカー。
たいきは歩き。
久しぶりの保育園だねなんてことや、誕生日に何がほしいなんて話をしながら歩いていく。
のはなも相変わらずベビーカーの上で歌ったりしゃべったり。
よしよし。
とにかく抱っこに気づかれる前に行けるところまで行きたいのだ。
とうとう、保育園に行く道の最後の角まで来た。
ここを曲がればあと200メートル、あがり1ハロンだ。
で、とうとうのはなが気づいた。
ここで言わなきゃ抱っこしてもらえないってことだ、と。
ベビーカーの上でふんぞり返って奇声を上げるのはなに話しかける。
「のはなさん、抱っこしよう。約束だもんね」
のはながおとなしくなって、代わりに猛然とこちらに登ってくる。
どっこいしょと抱き上げたそのとき、今度はたいきが口を開いた。
『たいちゃんは、まだだっこしてもらってないよ』
あー。
そうですね。
たいきを見たけど、あっちを見ていて顔は見えない。
のはなも体を起こしてたいきの方を見ている。
この体制、腕に体重が全部乗るので辛い。
しかし、このタイミングかね。
うーん。
あとは二人の機嫌次第か。
「たいきさん、抱っこしてあげようか?」
するとたいきがこちらを見た。
『まだいいよ。のはなちゃんだっこしたばっかりじゃん』
はー。
わたしはどんな顔をしたかな。
鳩が豆鉄砲食らったような、間抜けな顔だっただろう。
なんてこった。
こんなことが言えるんだ。
さすが年中さん。
もう来月には5歳なのだ。
ありがたいな。
「そっか。じゃあ途中までね。」
ちょっと不安そうにたいきの方をみていたのはなも、体をわたしの方に預けてなにか歌うような喋っているような。
『いーき、いーい、しゃーう、…』
「たいき、ありがとうね。たいきは我慢できるんだなぁ。」
『たいちゃん、もうねんちゅうさんだからね』
「もうすぐ5歳になるなもんね。」
そんなことを話している横で、のはなは相変わらず。
『はーち、ちゅーう、じゅう!もーいーよ!』
…ん?
もういいよ?
のはなが体を起こしてベビーカーを指差してる。
え?
あ
はーち、きゅーう、じゅう!って。
1から10まで数えてたの?
途中全然聞いてなかったからどのくらい正確に数えてたかは確認してないけど。
さっきのところから保育園までの、ちょうど真ん中ぐらい。
のはなをベビーカーに戻して、今度はたいきを抱っこ。
たいきは嬉しそうに首に抱きついてきた。
こういうことを保育園で教わっているのか。
何かアプリオリに身についているものなのか。
それとも優しさや思いやりといったものなのか。
わからないけど。
ふたりともいい子だ。
本当にありがたい。
今は緊急事態宣言中で保護者は保育室の中までは入れず、玄関でさようなら。
二人の頭をぐしゃぐしゃになでて、保育園に送り出した。

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