同じ絵本を何度でも読まされる
たいきとのはなと三人でお風呂に入って、そのまま三人で寝室へ。
奥さんは仕事で遅いので、このまま寝かしつけだ。
のはなはお風呂に入る前も、お風呂の中でも、お風呂から出た後も
「かーかんわぁ」
と言って泣いたりぐずったりしていたけど。
こういうときは搦め手から。
「のはなさん、たいちゃんと一緒に寝ようか。たいちゃんのこと好きかい?たいちゃんのこと好きな人ー!」
『はーい』
「じゃあ、たいちゃんに声かけてよ。一緒に行こうよって。」
『たいちゃーん、こーよー』
よしよし。
機嫌も良くなった。
ふふふ。
お父さんは知ってるぞ。
お風呂の前から泣いたり喚いたりしてたけど、あなた、お母さんがいなくて泣いてるんじゃないでしょう!
ずばり!眠たいんでしょう!
暗がりでゴロンと寝かせてしまえば一瞬で寝るに違いない。
たいきとのはなと連れ立って寝室に向かう。
三人で奥さんのベッドに乗って、プロジェクタのお話絵本を見せようかと思ったら、のはなが絵本を持ってきた。
おお。
それは。
名作、ねないこだれだ、じゃないですか。
「読んでほしいの?」
『うん』
むこうでたいきが読みたそうにしている。
この絵本は、たいきに本当に何回読んでやったかわからないし、YouTubeでも何回も見ていた。
たいきは読めるのだ。
「たいき、のはなに読んであげてくれる?」
『いいよ!』
たいきが喜んで絵本を手にとった。
のはなも大好きなたいちゃんが読んでくれると言うので大喜びだ。
『とけいがなりましゅ、ぼーん、ぼーん、ぼーん、こんなじかんにぃ、おきてるのはぁ?だれだぁ〜〜〜?』
私が読んでやってたときの口調そっくりなのが嬉しい。
しばらくスマホをいじっているあいだに、たいきが何回か読んでくれた。
そして、たいきがこっちに来た。
『おとーしゃん、もうごかいもよんだのにのはなちゃんがもっとよんでほしいって』
辟易したという口調だ。
思わず笑ってしまう。
そうでしたよ。
君も。
何回読んでも
『もういっかい!』
ってね。
懐かしいなあ。
選手交代して2回読んで、それからプロジェクタのお話絵本を見せたら、のはなはそのまま眠った。
良かった。
やっぱりどうせ寝るなら泣きながらとかじゃないほうがいい。
その後たいきはたいきでわちゃわちゃしたけど、こちらも楽しく寝られた。
ふたりともいい夢を見てね。

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