コロナで見えた保育園の問題点
いまうちの子達が通ってる保育園は素晴らしい保育園で、なんの文句もないことをまず最初にお断りしておく。
最近コロナ対策で消毒だのの時間が増えて保育士さんたちが大変だというのを、昨日テレビで見た。
しかし、だ。
よく考えたらこれはおかしな話だ。
子供を発熱や下痢で病院につれていくと、診察もそこそこに
「保育園で今流行ってる病気は?」
と聞かれるのはいつものこと。
2、3軒の小児科で同じことを聞かれたから、多分全国共通だろう。
今うちの子達が通ってる保育園でも、最近行った小児科でも、同じことを言われた。
「この一年、子供たちの間でほとんどなんの病気も流行ってない。」
RSウイルス、ノロ、溶連菌、手足口病にインフルエンザ、ウイルス性胃腸炎。
全部やったとは言わないけど、たいきも一通り感染してきた。
これが、保育園でコロナ対策のための消毒を徹底したら、流行しなかったのだ。
流行しなかったというか、子供たちがほとんど感染しなかった、ということだ。
これはおかしい。
たかが、と言ったら申し訳ないけど。
しかし、たかが消毒の徹底で、子供たちは病気にかからないですんだ。
おかしかったのはもちろん保育園じゃない。
消毒を徹底する指導と、そのためのコストを考えずに保育園の運営を設計してきた厚生労働省の役人だ。
保育園で病気をうつされないなんて、当たり前のことのはずだ。
それなのに、今までは、保育園で病気をもらってくるのが「当たり前」だったのだ。
そんなことで、子供たちは苦しい思いをして来たし、その看病で仕事を休まなきゃいけない親たちも大変な思いをして来た。
子供からその手の病気をうつされて大変な思いをした人だってたくさんいるはずだ。
中には子供を亡くした方だって少なからずいるはずなのだ。
それらはすなわち、行政の過失だった。
感染症対策の消毒の徹底は、コロナのための一過性のことにしてはいけない。
今後ずっと徹底すべきことだ。
保育園に期待することは色々あるけど、やっぱりそのなかで一番大切なのは、怪我や事故なく安全に預かってくれることだ。
それさえ守ってくれれば、あとは、別に発育に責任をもってもらおうとは思わないし、足し算や読み書きを教えてくれなくてもいい。
感染症なんて保育園の周辺には年中あるのだから、その感染予防対策の徹底の方がずっと大事だし、むしろ基本的なことのはずだ。
厚生労働省さんは、この「消毒」のために必要なコストをちゃんと計算して、全ての保育園がそれを徹底できるように考えて欲しい。

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