お年玉と4歳児の初めての買い物
奥さんには伯父さんや伯母さんがいる。
義父が結構年の離れた末っ子だったこともあってか、彼らは奥さんはもちろん、たいきやのはなのことをとても可愛がってくれる。
この年末年始はどうしても熊本まで行くわけに行かなかったので、かわりにというか、九州からわざわざ義妹が遊びに来てくれたけれど、義両親や義伯父さんや義伯母さんとはあえなくて残念だった。
義妹が彼らからのお年玉を持ってきてくれた。
去年までは頂いたお年玉は奥さんが預かって、それはちゃんと貯金してある。
まだお金を使う歳でもなかったからだ。
今年もそうするのかなと思っていたら、今年はちょっと違った。
たいきはクリスマスプレゼントに「危険生物」の図鑑をもらった。
スポンサーリンクすでに恐竜と昆虫の図鑑を持っている。
スポンサーリンクこれが大変素晴らしい。
NHKが全力で作ったようなDVDがついていて、たいきは特に昆虫のDVDを何度も何度も見ていた。
クリスマスにもらった危険生物の図鑑のDVDもとても気に入って、何度も見ている。
そのDVDの最後に他の図鑑のDVDの紹介動画が入っていて、たいきはそれを見て、宇宙の図鑑と爬虫類の図鑑が欲しくなったようだった。
正直、宇宙はまだ難しいような気もするし、爬虫類は気持ち悪い気もするのだけど。
まあ興味を持つのはとても良いことだ。
止める理由はない。
そして、お年玉を見た奥さんがたいきに
「図鑑が買えるね!」
と言った。
たいきは大喜びで図鑑を買いたいと言い、奥さんと義妹とのはなの4人で近所の書店に行って、その二冊の図鑑を買ってきた。
たいきの初めての買い物は、図鑑というわけ。
スポンサーリンクなんとも頭良さそうと言うか。
渋いと言うか。
買ってきてすぐにまずは宇宙のDVDを見て、それから爬虫類のDVDを見た。
どっちも1時間くらいはある。
4歳児なのによく集中力が続くものだ。
宇宙の方はあんまり理解できなくて少し退屈したようだったけれど、それでも最後まで見たし、爬虫類の方は大好きなBBCの「モンスーン」(これも渋い。Amazon Prime Videoで何回も見ている)という番組に出てくるエリマキトカゲも見られて大興奮だった。
今どき、末は博士か大臣か、なんて思うわけでもないけれどなんか、頼もしいと言うか、うれしい。
まだ分厚い図鑑を全ページ読むわけでもないし、そういえばそもそもまだ文字が読めないので、DVDのが中心にはなるけど。
とはいえ昆虫の図鑑も恐竜の図鑑も、写真を指差しながら名前を教えて欲しがって、一度聞いたそれらの名前をたいきはよく覚えている。
そういえば危険生物の図鑑のおまけでついていた「ウイルス、細菌」の小冊子に載っていた新型コロナウイルスの写真を覚えていて、別のTVだかYouTubeだかの動画に出てきた新型コロナウイルスの写真を見て、
『あ、しんがたころなういるすだ』
なんて言っていた。
天才だろうか。
宇宙のDVDの巻末の、他の図鑑の紹介動画を見ながら
『ぜんぶほしいなー』
と言っていた。
結構あるのだ。
ええと。
多分15か、20くらい。
しかし本というのは、内容の豊かさや楽しめる時間の長さに対して値段が異常に安いし、いくらあってもいいものだ。
このMOVEの図鑑はだいたい2,200円だけど、DVDのだけでも明らかに普通の3000円くらいのDVD以上の価値はある。
そもそもお父さんもお母さんもたいきがほしいと言ったものは大抵買ってやるくらい甘いし。
あの分厚い図鑑が、全部うちに揃う日は近いかもしれない。

ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません