のはなのだっこ、たいきのだっこ
なかなか、のはなが大人しくベビーカーに座っていてくれなくなってきた。
保育園からの帰り道。
のはながベビーカーに立ち上がる。
「がっく」
抱っこ、だ。
一生懸命こちらに手を伸ばす。
もうね、若くないのよ。
君のお父さんは。
しかもたいきもいる。
たいきは道路に飛び出すことはないけれど、たった一度飛び出して事故にあったらおしまいだから。
のはなを片手で抱っこして、片手でベビーカーを押して、となってしまうと、たいきがノーケアになってしまう。
これもなかなか怖い。
「がっく、がっく、がっく〜」
とはいえ、わかってる。
もう少ししたら、のはなはベビーカーから脱走することを覚えるのだ。
そしたらそこから2年くらいの間、半分ぐらいは毎日抱っこすることになる。
たいきがそうだったのだ。
今はまだのはなはベビーカーから脱走するという発想はないから。
もうしばらくだけがまんしてもらおうと思う。
とはいえポロポロ涙をこぼすのはなを見るのも辛いから。
車の通りがなくなったところでは抱っこしてやるのだけど。
そうやってしばらく歩いていると、今度はたいきが
「だっこして」
としがみついてきたりする。
ああ、もう。
「いまはのはなの抱っこ中だからね」
とはいえ、たいきだって抱っこしてほしいのはわかるのだ。
しかたないので、今度は車の通りが多いところに出るとたいきを抱っこする。
のはなは一応、しばらく抱っこしてもらったから、ということなのか
「順番だよ。のはなも抱っこしたもんね」
なんていうと不承々々の体ではあるけれど、なんとか納得してベビーカーに戻ってくれる。
たいきはもう、片手で抱っこするには随分大きいのだけど。
実は、のはなの抱っこよりたいきの抱っこのほうがだいぶ楽。
のはなは抱っこされて視点が変わるのが楽しくてしょうがないので、私の腕の中でのけぞったり背伸びしたりとにかく落ち着かない。
体重を全部腕だけで支えるので、腕はどんどん痛くなる。
たいきはもう、私が抱っこするの大変だということを知ってるから、ちゃんと体全体を私の上半身に預けてくれる。
腕の負担は随分軽い。
腰には来るけど。
そんなこんなで今日も登園。
今日もお迎え。
二人を抱っこしてやった!とは思えない。
二人に我慢させてるな、と思ってしまうのがなかなかつらい。
来週はどうだろう。
大体こういう記事を書くと、すぐに次のフェーズに入るから、そろそろベビーカー脱走事件だろうか。

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