ディズニーランド新エリアに住みたい
LINEの通知が鳴った。
「なんか、さみしいわ」
奥さんからだ。
おいおい。
どうした。
慌ててLINEを開く。
「なんかね、ここ1か月、ずーっとディズニーのサイトにアクセスしてたのよ。もうやらなくてよくなっちゃったら…」
「なんか、さみしいわ」
昨日、久しぶりにディズニーランドに行って来た。
ディズニーランドのチケットや宿泊はもちろんのこと、今回の目玉、新エリアのアトラクションも、新しくできたガストンのレストラン「ラ・タベルヌ・ド・ガストン」も、ショップ「ヴィレッジショップス」も全部要予約。
食事をとるレストランも、ミニーの新アトラクションも予約制。
コロナのせいとはいえ、随分時代は変わったものだ。
もちろん奥さん自身が行きたいからということも第一にあるだろうけど、誰よりも美女と野獣が好き、と豪語してやまない私や、4歳にしてすでに何回美女と野獣を見たか数えきれないたいきのために、奥さんが一か月がんばってくれたのだ。
美しいフランスの田舎町の街並みに、ガストンとル・フゥの銅像、時々爆音をとどろかせる「Crazy Old Maurice」の家。
鹿の角が飾られた居酒屋、野獣の城の威容、魔法にかけられた執事たちのぬいぐるみ。
初めて美女と野獣のアニメを見て以来待ちに待ちに待ちに待ちに待ちに待った新エリア。
美女と野獣のファンにとってこんなにうれしいことはない。
何しろ、アトラクションができたんじゃない。
エリア丸ごと美女と野獣なのだ。
感動、感動、また感動。
奥さんには感謝しかない。


丸一日ディズニーランドにいて、気づいたことがある。
とにかく私はあの空間が大好きなのだ。
大好きな音楽。
楽しげな笑顔。
キャストさん達の明るい、おどけるような話し声。
ディズニーランドというあの空間。

今回、私が行ったアトラクションは「It’s a Small World」と「ガジェットのゴーコースター」、「アリスのティーパーティー」だけ。
でもそんなことはどうでもいいのだ。
たいきがあれに乗りたい、これに乗りたいとはしゃぐ。
お母さんと行っておいで、といって送り出す。
私はのはなのベビーカーを押して、さあどうしようかなと考える。
全部じゃないけど、大体どのへんにどんな店があるかもわかってるから、じゃあいまから二人が乗るやつは20分待ちだと言っていたからToon townの奥のFive and dimeに行ってみようかなとか、あっちの被り物屋さんで被り物を買おうかなとか。
そんなことを考えながらふらふら歩くのはとても楽しい。
のはなは奥さんが用意した不思議の国のアリスの白ウサギの服を着ているので、すれちがうキャストさんがみんな話しかけてくれるし、のはなもそのたびにうれしそうに手を振る。
今頃たいきはお母さんとどんな楽しい会話をしているだろう。
そんなことを考えながらのはなが抱っこしてほしいと言えば抱っこしてやり、歩きたいと言えば歩かせる。
そんな時間を何時間も過ごせるのは、やっぱりディズニーランドならではだ。

私は基本的に過去のエリア(アドベンチャーランド、ウェスタンランド)と夢のエリア(ファンタジーランド)が好きなのだけど、新エリアがトゥモローランド寄りのファンタジーランドにできたこともあって、今回は夢のエリア(ファンタジーランド)の新エリア方面、子供エリア(トゥーンタウン)、未来のエリア(トゥモローランド)にしか行かなかった。
何を言っているかわからない人は、下の地図から「ディズニーランドの地図の覚え方」という記事に飛んでほしい。

しかし、トゥモローランドはこの20年で随分様変わりした。
昔はゴーカートやらロケットやら、あとはヴィジョナリウムとか、ミートザワールドなんかディズニーなんだかディズニーじゃないんだかわからないようなものばかりで、唯一スペースマウンテンだけが人気アトラクションだった。
大体、ディズニーランドを左から時計回りに過去のエリア夢のエリアを見て回って、トゥモローランドは帰りに通り抜けるだけのところだったのだ。
今や、スティッチがいて、バズがいて、モンスターインクだ。
俄然、スターツアーズやスペースマウンテンの存在感も増してくる。
今回はいかなかったけれど、ベイマックスの新アトラクションもできていて、アトラクションを遠くから見てもすごいテンションだった。
大人気エリアなのだ。
保育園からの帰り道。
たいきが
『でぃずにーらんどたのしかったねぇ!』
と何回も言っていた。
「たいきは何が楽しかったの?」
『ぜんぶ!』
「スターツアーズも?」
『しゅたーちゅあーじゅは、ちょっとこわかった。たこみたいなのがでてきて、はねがとれそうになって…』
奥さんが言うには、途中で降りると言い出すんじゃないかと心配になるくらい、マジでビビっていたらしい。
でも、とにかく楽しかったのだ。
今日はお母さんと寝ると言って、奥さんの寝室でたいきは寝たのだけれど、そのときも盛んに昨日は楽しかったと言っていたらしい。
奥さんは「こんなに楽しかったって言ってくれるなら」と、12月に予定していた温泉旅行をキャンセルして、来春もう一度ディズニーランドに行くことにしたと言っていた。
ていうかつまり、奥さんは奥さんで、誰よりも楽しんだと言っていいくらい楽しかったようだ。
もう、たいきがディズニーランドに行くのも4回目か、5回目か。
ちょっと忘れてしまったけれど、連日行ったこともあるからもう少し多いかもしれない。
たいきが好きなアトラクション、というのももうたくさんある。
一番好きなのはイッツアスモールワールド。
それからガジェットのゴーコースター、ダンボ。
キャッスルカルーセル(メリーゴーラウンド)も大好きだし、バズのやつも大好きだ。
ハニーハントにも盛んにのりたいと言っていた。
今回4人で乗ったアリスのティーパーティーも随分気に入ったようだった。
今回いかなかったウェスタンランドでは、スティッチの出てくる魅惑のチキルーム、ウェスタンリバー鉄道、ジャングルクルーズなんかも大好き。
もう、これだけでも一日で回りきるのは無理なくらい。
4歳児としてはなかなかなディズニーランドマニアだろう。
ていうかすごいな、ディズニーランド。
たいきは行ったことのあるアトラクション、ほぼ全部好きなんだ。
ホーンテッドマンションを除いて。
ああ、そして今気づいたのだけど。
たいきは昨日、一度も抱っこしてと言わなかった。
私は、昨日一度もたいきを抱っこしなかった。
初めてディズニーランドに行ったとき、一日中、いや、多分、二日中抱っこしていたのだ。
ずいぶん大きくなったなぁ。
ちょっと涙が出ちゃう。
もうすぐ、のはながベビーカーに乗らなくなるから、そしたら今度はのはなが一日中抱っこだろうか。
次回かその次くらいは、もう少しのはなと二人で別行動したりしてあれこれ乗らせてやってもいいかもしれない。
のはなはどんなふうに、あの魔法の王国を好きになるんだろう。
1才で行けば1才の、4才で行けば4才の思い出ができる。
こうして一回一回の思い出が宝物になる。
ありがとうディズニーランド!


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