「かぼちゃ」はなぜ「かぼちゃ」なのか
『なにかおはなしして』
フィオ(紅の豚)の台詞じゃない。
寝かしつけのときのたいきの台詞。
なにか、といってもいつも「はらぺこあおむし」だからなぁ。
何か目先の違うお話をしたい。
そうだ。
ハロウィンだからカボチャの話をしよう。
落ちはもう思い付いたし。
「かぼちゃは、なんでかぼちゃって言う名前か知ってる?」
『しらない』
「よし。じゃあ今日は、かぼちゃがなんでかぼちゃって名前になったのかのお話をしてあげようか」
『えー!いやだ!たいちゃん、かぼちゃすきじゃない!』
せっかく素晴らしい落ちを思い付いたのに。
くぅ。
ここで引き下がってなるものか。
枕元に目をやると、ハロウィンのために奥さんが買い集めたジャックオランタングッズ。
たいきがここに持ってきたのだ。
「たいきは、ランタンは好きじゃん。あれ、全部カボチャだよ?」
よし。
黙った。
すかさず話し始めよう。
「かぼちゃは昔、『か』っていう名前だったんだよ。でね、『か』はトマトとニンジンと散歩に出かけました。」
『やっぱりたいちゃんかぼちゃしゅきじゃない!』
う。。。
「えー。この後スイカとあおむしも出てくるんだけどなぁ」
たいきが「え?」という顔で私の顔を見た。
よし。
『か』とトマトとニンジンが歩いていくと、おおーきなスイカが転がってきました。
うわー!
たいへんだぁ!
逃げろぉ!
するとそこに、あおむしがやってきました。
「ぼくがすいかをたべちゃうぞ!」
あおむしがスイカに向かって突撃しました。
そして、スイカを食べてしまいました。
むしゃむしゃむしゃむしゃむしゃ。
たすかった~。
でも、それでもまだまだおあむしのお腹はぺっこぺこです。
あおむしは今度は『か』に向かってきました。
たべちゃうぞ~!
うわ~!
たいへんだ~!
『か』はごろごろ転がって逃げ出しました。
あおむしがどんどん追いかけてきます。
すると、いきなり『か』の向かう先に池が出てきました。
このままじゃ池に落ちてしまう!
でも、後ろからはあおむしが追いかけてきます。
『か』はすごいスピードで転がっているので止まれません!
ぼっちゃーーーーん!
と、とうとう落ちてしまいました。
『か』が「ぼちゃーん」と落ちたので、カボチャという名前になりました。
おーしーまい。
大変不評でした。
蹴られました。
このあと、はらぺこあおむしの話を2回してやっと寝てくれました。
カボチャのお話は、のはなが4歳くらいになるまでお蔵入りかな。

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