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シンガポールビジネストラック出張体験記

ニュース関連

1週間、シンガポールにビジネストラックで出張に行って来た。

日本でコロナがなかなか収まらない理由がとても分かった気がする。

本気の国シンガポールでの様子と、縦割りの国、日本帰国後の様子をメモにしておく。


(1)シンガポールで必ず入れなきゃいけないアプリ

・Trace Together

・Safe Entry QR Scanner

このふたつ。どちらもAndroidスマホなら日本で事前にインストール可能。

Trace TogetherはBluetoothをつけっぱなしにして、誰とすれ違ったかを管理するアプリで、これは普通の日本のスマホでも問題なく使える。ぶっちゃけこのアプリを使っているかどうかは誰にも確認されなかったし、ありがたみもなかった。問題はもう一つのアプリだ。

Safe Entry QR Scannerは、店や建物に入るときに、その入り口に貼ってあるQRコードを読み取って「チェックイン」するためのアプリ。シンガポールではすべての店、すべての建物の入り口にこのアプリのQRコードが貼ってあり、それを使ってチェックインをしないで入ろうとしても入れてもらえない、と思っていい。

チェックインというのは、QRコードを読み取り、店の名前が表示されたら「チェックイン」をタップし、その後(1回目だけだが)パスポート番号と電話番号(090、080の日本の番号で大丈夫だった)を入れてもう一度チェックインをタップする。二回目からはちゃんと番号は覚えていてくれるので簡単だ。

私が最初にこれを見たのはタクシーのドアの内側に貼られているやつだった。

一応日本から持ってきた普通のスマホでやってみようとしたけれど、だめ。

このアプリ、残念ながらローミングの電波では使えない。試しにWifiの電波がつながっているとき使えるかやってみたら使えたので、Wifiがつながるところにしか行かない人は、日本から持って行ったスマホで行けるけれど、そうじゃない人は現地のスマホを用意してもらう必要がある。

迎えにきてくれたスタッフが持ってきてくれた現地スマホでようやくチェックインできた。

天下無敵のチャンギ空港だけど、今は利用者が少ないため、深夜に到着するとスマホショップもエクスチェンジもやってなくて、結構つむ可能性が高い。

迎え入れ企業の人に1台チェックイン用の現地スマホを持ってきてもらっておかないとここで夜を明かすことになるかもしれない。

とにかく「これを入れないと政府に怒られる」と思って行ったのだけど、実際には「これを入れないと飯が食えない、移動ができない、何もできない」というレベルで徹底的に全国民がこのアプリでどこに入場しているかを管理されている。

(2)空港でPCR検査~入国の流れ

(写真)チャンギ空港。写真正面のエスカレーターを降りて来たところ。右の青い椅子がPCR検査受付待機のための椅子。左の青い椅子がPCR検査を受けるための大気の椅子。写真を撮ってる私の後ろがイミグレーション。

飛行機を降りて、道なりにイミグレーションに向かう。

途中で声をかけられることも止められることもなかったので普通にイミグレーションにビジネストラックで入国するのに必要な書類一式(後述)を渡したら、担当者が

「なんだこれ」

ビジネストラックについて私のたどたどしい英語で説明すると、担当者が書類をもってどこかに行ってしまった。

15分ほど待たされて、担当者が帰ってくる。

「こっちに来てくれ」

と同じフロアの別のところに連れていかれた。

PCR検査はこちら、みたいな雰囲気のことが書いてあるところの椅子に案内されてる。

ああ、なるほど、ここでPCR検査か、と思う。

しばらく座って順番待ちで待機。

ビジネストラックが珍しいらしく、責任者らしき人が私の書類をいろんな人に見せながら何やら説明している雰囲気。

なんだかんだ2-30分待たされてから、連絡先(メールアドレス)と名前を書類に書かされて、PCR検査(鼻の奥にぐりぐり突っ込むやつ)を受ける。

そのまま係員さんに連れられて通常のイミグレーションとは違う窓口へ。

窓口の男性が緊張した面持ちで

「お前、最近病院行ったんだな。なぜだ」

ということを質問してきた。

入国書類に「最近Hospitalに行ったか」という質問があって、私はPCR検査のために病院に行ったので「Yes」にチェックしていたので、聞かれたらしい。

その内容を答えたら

「なんだ、そういうことか。それはHospitalじゃなくてClinicじゃないか。だったらここはNoでいいんだよ」

と安堵の表情。

「Covidじゃなくても、何か大きい病気とか持ってるんじゃないかと心配したよ。まあいい。お前が悪いわけじゃない。」

みたいなことを笑いながら言われた。

こっちの入り口から入国していいぞと言われて、係員に案内されて最初に行った(普通の)イミグレーションの横のドアから入国。

そのまま係員さんに連れられて荷物を受け取って、次は税関。

ところがとにかく、この道中、他の人が近くにいると前に進めない。

人が横から歩いてくると「ちょっと待って」と係員さんに制止される。

徹底的に他の人から隔離するような感じで進んでいく。

で、なぜか税関は通らずに、荷物検査もなしに、別の入り口(出口?)から空港ロビーに連れていかれ、そこで係員さんと別れた。

税金を払う気満々でカバンに詰め込んでいた滞在期間中のたばこは、無税のまま持ち込むことになってしまった。

到着したのが深夜0:10で、このときなんだかんだで深夜の1時半は過ぎていたと思う。

(4)入国して困ったこと

上にも書いたけど、空港で店の類がほとんど何もやってない。

とりあえず両替しようと思ったのだけど、両替所は全部しまっている。

スマホ屋さんも全部しまっていた。

クレジットカードがあるから大丈夫だと思うけど、これじゃホテルでもタクシーでもチップが払えない。

ちょっと困ったなと思いつつ、一応シンガポールはチップの文化はあまりないと聞いていたので、まあいいかということで現地スタッフと合流した。

今考えると、多分、現地の人たちはコロナ感染天国の日本からきた人間のチップなんて危なくて受け取れないだろうということは、現地にいたときは気づかなかった。

私はこのとき、買い物しようとかコンビニに行こうとかも思わなかったので困らなかったけれど、もしどこかの店(コンビニとか飲食店とか)に入ろうと思っていたら、上述のチェックインアプリが使えないので、空港でもどこにも入れなかっただろう。

(5)ホテルで待機

今回私は「カールトンホテル」のお世話になった。ここでホテルで受けたPCR検査の陰性の結果が出るまで待機。

予約の時にメールで「ビジネストラックで行くんだ、こういう制度なんだ」と説明が必要だった(まだビジネストラックで渡星する人が少なかったからだ)が、説明すると「陰性の結果が出るまでは3食付きでいくら、結果が出た後は朝ごはん付きでいくらでどうだ」という提案をもらって、その条件で宿泊。

ちなみに私が泊まったときは、検査結果が出るまでは1日に3食と洗濯2PcsでS$255、結果が出た後は1泊S$205で朝食のみ付きだった。

ホテルに着いたらベルボーイに名前を言うと、外国からの宿泊客(つまり隔離客)専用の入り口に通された。入ったときは気づかなかったけど、後で、そこが隔離客用の入り口だったことに気づいた。

カールトンホテル隔離部屋

喫煙室がいいと予約のときに言い続けたのだけど、ホテルの方はかたくなに「それはわかったけど約束はできない」と言い続けていた。結局チェックインの時に「ツインでバスタブがなくてもよければSmoking Roomもあるよ」といって喫煙室を用意してくれた。

テレビはNHKも映る。

ここで1-3日待機することになる。食事はこんな感じ。

かなり美味しいのはわかるのだけど、コロナ対策のため完全に使い捨ての容器で持ってくる。どうしても味が数段落ちるように感じてしまうのが残念だけどしかたない。なんだかんだ毎食違うものを持ってきてくれるのはありがたい。

ちなみに、食事はこういう風にサーブされる。

DSC_0377

ドアの外で「ピンポーン」と音がして、行ってみるとこれだけ置いてあって、人影はなくなっている。完全に、昔ながらの隔離病棟のやり方だと思う。食べ終わったゴミもここに置くのだけど、2-3食分たまってから持って行く。

これで、陰性の結果がメールで届いたらフロントに電話して、いったん荷物をまとめてチェックアウトする。

すると別のフロントに行けと言われる。なんでかなと思っていたら、そっちは一般の客が泊まれる一般の客用のフロント。そちらでチェックインしなおすのだ。

部屋と食事はこのように変わった。

(6)陰性確認後の活動

もちろん、事前に申告していた予定表以外のところにはいかない。

基本的にごはんは現地の人に買ってきてもらうことになる。

今回私は使わなかったけれどデリバリーもかなり充実しているらしいので、興味がある人は調べてみるといい。

日本語の情報サイトも結構ある。

あとはホテルのインルームダイニング(ルームサービス)は普通に持ってきてくれる。

ホテルのレストランは一応ホテルの中ではあるけど、多分だめだろうと思う。

滞在中通りがかったフードコート?の入り口のチェックインのQRコードと、守衛さん

(7)日本帰国後何があったか

ここからはあまり大きな声では言えない話。

日本への帰国では、入国時にPCR検査(予約不要、無料、というか強制)を受けて、その場で2時間くらい待たされ(一応待つための椅子はあって順番に座らされる)て、陰性の結果が出ると入国できる。

私は、入国時の検疫の手違いで、日本にはビジネストラックで入国させてもらえなかった。本来私が用意したビジネストラックの書類は正しかった(入国後外務省に問い合わせて正しいことは確認した)のだが、その場で検疫の担当者に外務省の説明サイトまで見せたにもかかわらず、検疫の担当者がどうしても「この書類にはハンコが足りない」と言って不備だと譲らず、受け取ってくれなかったのだ。

受け取ってくれないなら、ビジネストラックじゃない扱いの人は何をしなければならないのか説明してくれればよいと思うのだけど、なぜかその説明も全くしてくれなかった。

検疫官の女性は、私が出した書類が「外務省がフォームを作ったものであり、自分は厚生労働省の担当者なのでわからないが、ハンコが足りないはずだ」ということだけがとても大事なようで、特に省ごとの管轄のことをひたすら何度も説明してはくれたけれど、コロナの感染拡大防止のために私がしなければならないことは何も説明しようとはせず、早く入管に行くようにと私を促した。

私は、なるほどそういうこと(コロナの水際対策)については入管(?)で説明されるのかなと思って言われるままに検疫を後にして入管に向かったのだけど、そこではパスポートを機械に入れて、特に人と話すこともなくそれで終わりだった。

私は、ビジネストラックでは何を守らなければならないのかしっかり勉強していったものの、ビジネストラックじゃない場合は何をしなければならないのか何も説明を受けないまま入国してしまった。

ぶっちゃけ、シンガポールでは感染者と近くにいたら Safe Entry か Trace Togetherで通知が来て検査を受けさせられることになっているし、それだけの体制になっているので今や人口は東京都と同じくらいいて感染者数は毎日一桁、日によってはゼロという状態で、何より空港でPCR検査まで受けて陰性がわかっているので、これ以上何の行動制限をさせられるんだ、という気持ちはあるのだけど。

それにしても、何の説明もせずに入国させてしまうというのは随分乱暴な話だ。多分、位置情報アプリだのCOCOAだのを入れてアカウントなんかを確認するべきなんじゃないかとも思うのだけど、そういうことも一切されていない。

そのことに気づいたのは入国した後で、すでに検疫に戻ることはできなくなっていた。

この状態で、うっかり公共交通機関(電車やバス)を使って帰ろうとしてもだれも止めるような人はいないようだったし、そうしないでほしいと厚生労働省が強く言っていることも知らずに乗ってしまう人がいても全く不思議ではない。

ていうか多分たくさんいるんじゃないかと思う。

一応、土曜日に帰国してきて、月曜日になってようやく厚生労働省に電話がつながったので、アプリの設定やらLINEの設定やらについて聞いて、一通り厚生労働省の入国者への要請の内容は理解した。。

しかし、帰国3日目。

入国後14日間毎日来るはずの健康チェックの連絡は、今のところまだ一度も来ていない。

そのことを厚生労働省の検疫の部署の人に電話で話したら「システムが間に合ってなくて入力が反映されてないのかも」とかなんとか。そうかぁシステムかあ、としか言いようがないけれど。

なんかなぁ。

なるほどなぁ。

こうやって、外務省と厚生労働省の違いをどうしても説明したい人たちとか、目の前にいる人間がこの後どう行動するかよりも目の前に出された書類に誰のハンコが押印されているかどうかにしか興味がない人達とか、システムのせいにすればウイルスが拡がろうがなんだろうが気にならない人たちが、日本のコロナの拡大を後押ししたんだなぁ。と思っているところである。

成田空港の入国者向け案内は手書きで、英語もひどい。国の恥。
このQRコードを読み込むと下のYouTube動画に飛ぶ。外国からの来訪者は完全に無視。

(メモ)ビジネストラック必要書類

シンガポールにビジネストラックで渡航するときに持って行かなければならない書類は4つ。

・Safe Travel Pass

これは、基本的にはシンガポール側の受け入れ企業が政府に申請して取得する書類。ビジネストラックというのはあくまでシンガポール側の企業(あるいは政府機関)に招待してもらって行くのだ。ちなみに私の場合はシンガポール側の受け入れ企業の幹部でもあるので、ある程度は自分で用意した。

Safe Travel Passをもらうのに必要なのは、渡航理由(英文1000字以内)、シンガポールでの予定表(誰といつどこで会うのかを全て書いたもの)等。渡航理由は「これをするため」ということなのだけど、あくまでも「シンガポールに行かなきゃできないこと」が書いてないとかなりの確率で落ちるらしい。リモートでできることはリモートでやれということ。

Safe Travel Pass申請の時点ではホテルの予約もフライトの予約も必要ないが、今のところはシンガポールのホテルはキャンセルフリーに近いし、JALもすべてのシンガポール便のチケットを1年以内ならいつでも変更可にしているので、さっさと予約してしまうに限る。

ちなみに、出発予定日の7営業日前までに申請しなければならない。そして、申請から7営業日以内に可否の連絡が来ることになっている。私の場合は申請の2営業日後には返事が来た。非常に速いのだ。

・出発72時間前以降に受けたPCR検査の陰性の結果。

これは村上ファンドの村上財団が全額負担してくれる病院があってありがたい。こちらから予約できる。費用は一切手出しなし。場所は泉岳寺駅前徒歩1分の「アイムビューティメディカルクリニック」というところ。ここで唾液を10ccくらい吐き出すだけ。

午前中に受ければ、翌日の午前中には結果をメールでくれる。シンガポールのImmigrationに出す書類もメールで来るのでそれをプリントアウトして持って行けばいい。白黒で大丈夫。私はこの病院にパスポートを置き忘れてきて、少し大変な思いをした。

・帰りの飛行機のeチケット

・チャンギ空港到着時にPCR検査を受けるための予約票

これはこちらから予約、支払いも済ませておくことが推奨されている。費用はS$300程度。予約すると、メールでQRコード付きの予約票が届くので、それをプリントアウトして持って行く。

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