『お父さんはソファーで寝ないでね』
奥さんが風邪をぶり返して、今日はたいきとのはなをいっぺんに風呂に入れて私の寝室で寝かしつけることになった。
「たいき、今日はお父さんと寝てね。お母さん、おせきが出てるし、風邪がひどいみたいでしょ。うつっちゃうと困るからさ。」
たいきは私の部屋で寝るのは比較的いやがらずに寝てくれる。
ただ、私が深夜までリビングで過ごしていると、23時~24時くらいの間に一度目を覚まして奥さんの寝室に行ってしまう。
それをどう止めようかなぁという感じではあるのだけど。
とりあえずこちらで寝てほしい理由を説明してみたわけ。
するとたいきが真剣な顔をして話し始めた。
『それじゃあ、おとーしゃんはそふぁーでねちゃだめ。そふぁーでねないでね。』
???
ソファーというのはリビングのソファーのことだ。
『おとーしゃんがそふぁーでねると、たいちゃん、さみしくておかーしゃんのところにいっちゃうから』
おお。
分かっていらっしゃる。
そうか。
目を覚まして、私がいない(のはなはいるけど)のがさみしくてお母さんのところに行っていたのか。
お母さんがよくて行ってるのかと思っていた(前は私が隣に寝ていてもあっちに行ってたからそう思っていた)。
「わかったよ。お父さんはソファーで寝ない。ちゃんとたいきのそばにいるようにするね。」
しかし、間が悪い、ということはあるものだ。
二人を寝かしつけして、一息ついて、一応リビングに散乱したおもちゃや絵本を片付けて、洗い物もある程度やって、まああとは明日の朝でいいかと思ってトイレに入って頑張ってる最中に、寝室からたいきの声が聞こえてきた。
『おとーしゃーん』
いや、おかーさーんだったかもしれない。
はっきりとは聞こえなかった。
「はーい、はいはーい」
とこたえながら用を済ませて手を洗って部屋に行く。
たいきはちゃんと布団の上に座って待っていてくれた。
「ごめんね。ちゃんと隣にいなくて。お父さん、トイレだったんだ。来たよ。大丈夫?」
たいきはめんどくさそうにうなづきながら、でもほっとした顔をしてまた横になった。
おでこにキスをしてやると、これまたイヤそうに首をふって、そのまま眠ってしまった。
まあとにかくはなしが通じるというのはありがたい。
3才児でもちゃんと説明するとわかってくれるのだ。
次はのはなが起きて泣いてるのを抱っこしてるときに、たいきも一緒に起きて寂しがったらどうしよう、なんだけど。
まあこれもそうなってから考えるしかないやつだ。
とりあえずのはなが起きるのを待つとしよう。
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