怖くなくて短いお話しをねだられた
たいきがベッドに入ってしばらくして。
たいきと目があった。
おや。
まだ起きてたのか。
「なにかお話ししてあげようか」
『こわいおはなしはしないでね』
というオーダー。
てことは、ねないこだれだ、はだめだな。
『すぐおわるおはなしにして』
珍しいオーダー。
まあいいか。
『モンシロチョウのモンジロウは…』
「ちがうよ!モンシロチョウはブラックホワイトチョウチョっていうお名前にして」
なかなか具体的な指示。
『ブラックホワイトチョウチョは、お散歩にいくことにしました。』
たいきが満足そうにうなずく。
『ひらひら~と飛んでいくと、とてもきれいな湖に出ました。とても大きな湖です。「とてもきれいな湖だぞ。でも、大きいなぁ。こんなに大きいと、渡れないなぁ。よし、おうちに帰ろう。」ブラックホワイトチョウチョはおうちに帰りました。おしまい。』
「これでねられる」
そういってたいきは目をつぶった。
そうなんだ。
これでいいのか。
これで寝られるのか。
よくわからないけど。
明日のお話しも考えておこう。
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