「せめて」を数える
朝のバタバタ。
奥さんがたいきの朝御飯を用意して出てくれた。
これはすごく助かる。
しかし、珍しくたいきが
『たべさせてくれなきゃいや』
はぁ。
自分で食べてくれたらその間にのはなのミルク作れるのに。
奥さんが用意したご飯を食べながら、たいきが一言。
『たこさんういんなーたべたい!』
え。
えぇ。
まあ、タコさんウインナーなんて作ろうと思えばあっという間だけど。。
じゃあこれを食べ終わってからねといいながら、これを全部食べたらお腹いっぱいでもういらない、とならないかなと期待。
たいきはお母さんが作ったご飯をそれはそれは細かく切って、ひとつひとつ丁寧にゆっくり食べる。
せめて切らせてくれないか。
せめて急いでくれんか。
せめて二つずつ食べないか。
と思うけど、特に、早く食べろは絶対に言わないことにしていることのひとつなので言わない。
でもせめて、ひとつ食べるたびにこっちを向いて満面の笑顔で
『おいしいね!』
っていうの、もう少し回数減らせない?
かわいいんだけどさ。。
で、タコさんウインナーを作って、出す。
これも食べさせてほしいらしい。
うーん。
なんかせめて、その、タコさんウインナーにのりをちぎって貼りつけるっていう儀式だけでも、やめない?
のはなのミルク…
ようやく食べさせ終わって、のはなのミルクを作る。
せめてこの間にたいきが自分の着替えだけでも、いや、オムツはきかえだけでもしてくれないかなと思うけど。
無理なことはわかっている。
ミルクを飲ませながらたいきに
「今日はいていく靴下とオムツ持ってこられる?」
と聞くと、たいきはこくびを傾げるような格好をして
『んー、おとうしゃんにえらんでほしい!』
じゃあ、せめてのはなのおむつだけでも…
いや、それはたいきのオムツと一緒に持ってこられるからいいや。
のはなのオムツを替えて、着替えさせて。
たいきのオムツを替えて、着替えさせて。
保育園に持っていく二人の今日の着替えとかお昼寝用のバスタオルとかを奥さんがひとまとめにしておいてくれたのが、すごくありがたい。
あとは細々したものを揃えてそれぞれの鞄に詰め込んで。
うん。二人ともケンカしないよ。
お父さん今忙しいから。
よし出よう!
と荷物をもってのはなを抱き上げたら、床にたいきの靴下が置いたまま。
たいき、それ拾って…くれませんよね。
はい。
で、サンダルで出掛けたいと言うのでサンダルをはかせて。
外に出てしばらく行くと、やっぱり速く走りたいから靴がいいというので、持ってきた靴にはきかえさせて。
はきかえたらはきかえたで、この靴で最初からやり直したいと言うので、また家まで戻って歩き直し。
はぁ。
せめて、せめて…
今朝何回
「せめて」
って思っただろう。
これが、6才と3才とかになったら、お兄ちゃんが妹の面倒を見てくれたりして、楽になったりするんだろうか。
うーん。
でもそれはそれでいやだな。
お兄ちゃんだからみたいなことで家事労働を押し付けるのはいやだから、たぶん三年後も楽にはなってないだろうけど、それはそれでいいや。
明日はせめて、家までいったん戻る、はしないですみますように。
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