たいきのおへそ
たいきがお風呂から上がったあと、自分のへそを不思議そうに眺めていた。
これなあに、という。
あれあれ。
説明したことなかったっけ。
これはね、おへそっていうんだよ。
もう、使い終わっちゃってるからなーんにもつかわないの。
たいきがずーっと小さかった頃ね、このおへそからひもが出ててね。
そのひもでお母さんと繋がってたんだよ。
そう。
のはなちゃんより小さかった頃。
まだたいきがお母さんのお腹の中にいた頃だよ。
『もうちゅかいおわっちゃったの?』
「そうだよ。もう使わないの。」
『ふーん。』
たいきは納得したのか、それ以上はへそについては何も聞かなかった。
たいきに、もう一回くらい同じことを話すことがある気がする。
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