大量のグミを片付ける
お風呂から上がって、たいきとおもちゃのお片付け。
といっても全然たいきは片付けてくれない。
なかなか片付けをする気持ちにならないようなので、しかたない。
そういう日もある。
散らばってるおもちゃを見ると、のはなのものも結構ある。
これはたいきが散らかしたわけじゃあるまい。
のはなも部屋を散らかせるくらいには成長しているのだ。
一通り片付けたら、あとは大量のグミ。
奥さんが、たいきが好きだからというので海外で買ってきたやつ。
ざっと見たところ2~300個はある。
「グミはたいきが食べるんだから、一緒に片付けようよ」
最初は嫌がっていたけど、じゃあもうお父さんが片付けてお父さんが全部食べちゃうよ、と言うと、
『だめ!たいちゃんの!たいちゃんがかたじゅける!』
これはなぜかトートバッグに片付けたいと言うので、一緒にいれてやる。
なにしろ数は多いし、一個一個
『これはしゅとろべりー!』
なんてやってるので時間がかかる。
最後に、別のおもちゃをひとつそのトートバッグに入れると、たいきがそれをベッドルームに持っていきたいという。
「たいき、お布団には食べ物は持っていかないよ。」
しばらく何か言っていたが、最後には諦めて、グミだけ他の箱に入れたいという。
どうも、おもちゃをトートバッグでベッドルームに持っていきたいらしい。
果てしなくめんどくさい。
まあ、しかたない。
じゃあ、お父さんがざーっと移してやろうかというと、それは嫌らしい。
何かうなり声のような抗議の声をあげる。
手で移したい、と。
ため息が出そうになるのをこらえながら、
「わかった。一緒に入れよう。」
と言うと、ようやくご機嫌がなおった。
『これはりんごのぐみだねえ』
とかなんとか言いながらも、なんとか一掴みずつ移していって、ようやく箱に全部はいった。
「よし!かたづいた!たいき、頑張ってくれてありがとう!」
たいきは誇らしげ。
そして、たいきがその箱を部屋の隅に持っていこうと持ち上げたその刹那。
箱の下の口が開いて、グミが全部床に散らばった。
あー。
確かに。
そうなるよなぁ。
なんで気づかなかったんだろう。
たいきを見ると完全に無表情で散らばったグミと手に持った箱を見つめている。
ショックを受けているのか、散らばったから怒られると思ったのか。
まあ、私がたいきをしかることなんてほとんどないから、叱られるとは思わないだろうけど。
どういう気持ちなのかはよく分からないけど、とにかく固まってしまっている。
笑いが込み上げてきた。
「よしよし。もういいよ。あとはお父さんがやっとくから。たいきは頑張って片付けてくれたもんね。大丈夫だよ。」
さすがにもう一度片付ける気力はもうないらしく、たいきは素直にうなづいた。
頭を撫でてやって、片付けてくれてありがとう、と言うと表情も柔らかくなった。
あとはベッドルームにいって寝かしつけ。
あんなにたくさんのグミ、たいきは食べ終わるまでにさすがに飽きるんじゃなかろうか。
海外のお菓子だから香りもなんか微妙にきついし。
最後まで食べきれるだろうか。
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