たいきは拍手をしていた
保育園にお迎えに行くと、たいき達がカルタとりをして遊んでいた。
先生が読み札を読む。
「りっぱなたてがみの、ライオン!」
子供が6人でよってたかってきゃあきゃあ言いながら札を取り合う。
中に、もうかなが全部読める子が一人だけいて、やたらと取るのが早い。
のこりは15枚くらいだから、もう30枚くらいやったところ。
たいきも一枚二枚は取ったらしい。
最後までやりたいというので見ていることにした。
たいきはみんなと一緒に真剣な顔で正座をして札を見つめる。
先生が札を読む。
たいきは全然手が出なくて、誰かが札をとる。
たいきは
『お~』
といって拍手する。
そしてまた乱れた札をみんなで並べ直して、先生が札を読むと、また誰かが取って、たいきは拍手をする。
ケンカになったりしないのかなとハラハラしながら見てたけど、先生二人がかりで見ているので、多少揉めそうになっても危なげはない。
少し安心してみんなのことを見ていると、どうも、拍手をしているのはたいきだけのようだ。
なんだろう。
たいきはどうしてああやって、札を取った子に必ず拍手するんだろう。
保育園で教わったにしては、他の子は誰もやってないし。
本当に、律儀に、毎度毎度拍手してる。
誰が取っても、自分がわかるやつが取られても、必ずだ。
性格なのかなんなのか。
私も奥さんもたいきのことをよく誉める方だとは思うけど、拍手なんかしてたかな?
それともじーじかばーばか、それとも義妹の影響かなにかだろうか。
いずれにせよ、とてもいい習慣だ。
今度から私も真似しようと思う 。
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