『しっかり』しなくていい
保育園で見ていると、下に弟や妹がいる子の顔は、なんかやっぱり『しっかり』している。
でも、『しっかり』って何だろう。
控えめで、行儀がよくて、つまり色々と弁えてて。
つまり、ちゃんと我慢ができる、っていう顔かな。
一人っ子だろうが末っ子だろうが、我慢することはあるし我慢できる子もいるに違いない。
でも、やっぱり『お兄ちゃん』『お姉ちゃん』の顔は、『しっかり』して見える。
一人っ子のままだったらしなくていいがまん。
一人っ子のままだったら言っていいわがまま。
そういうのがやっぱりあったんじゃないか。
たくさんあるんじゃないか。
そういうのは、いやだな。
たいきにそんな我慢をさせてないかな。
いや、考えるまでもない。
たくさんさせてる。
どうしようもなく、仕方ないことばっかりなんだけど。
そういうのは、やっぱりイヤだな。
『しっかり』なんてしなくていい。
『しっかり』なんてさせたくない。
今日もたいきは保育園の玄関で、靴と靴下を脱がせてほしいと言った。
自分ではけるし、自分で脱げることは知っている。
でも、いいよ、と笑顔で応えて、脱がせてやった。
もうすぐのはなも保育園に行くようになるから、こういうことも私が『めんどくさい』と思ってしまえば、たいきに我慢させることになるだろう。
一個でも二個でも、そういうがまんを減らせるように。
もう少し頑張ろう。