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怒らず叱るのは難しい

子育てを考える, 日記

たいきはソファに座って、iPadでYouTube kidsの動画を見ていた。

奥さんはキッチンで朝御飯のしたく。

私はたいきの隣でのはなを抱っこ。

近くに昆虫の図鑑が置いてあったので、たいきに「借りていい?」と声をかけ、たいきが『いいよ』というので、のはなと図鑑を読みはじめた。

すると、何か気分の変化があったのか、たいきがソファをおりて私たちの前に立ち、怒りはじめた。

図鑑を取ろうとするので

「たいき、だって、図鑑読んでいいって言ったじゃん。」

と言ったものの、収まらない。

そして、たいきがのはなの手を叩いた。

のはなはびっくりもしなかったし、泣きもしなかった。

そんな強さだった。

でも、確かにたいきはのはなを叩いた。

これは、事件だ。


「たいき。ひとを叩いちゃダメって言ってるでしょう?のはなちゃんにごめんねして。」

たいきは怒った表情で顔を背けた。

しかたないのでとりあえず図鑑は渡してやる。

たいきは時々、というか今まで2、3回、怒って私を叩いたことがある。

その度に、叩いちゃいけないと伝え、ごめんねをさせてきた。

ちゃんと気持ちを落ち着かせて、ごめんねをさせなきゃと思う。

「たいき、人を叩いちゃダメだって言ってるよね?のはなちゃんにごめんねして。」

『いや!』

「ごめんねして」

『おとうしゃんとのはなちゃん、きらい(泣)』


泣き出したたいきと何回かそんなやり取りをしていたら、朝御飯の支度が終わった奥さんも参加してきた。

「たいき、のはなちゃんを叩いたの?ちゃんとごめんねしなよ。」

いや。

違う。

これは困った。

違わないけど、私が奥さんにしてほしいこととは違う。

いま、たいきは嫌なことがあって私に怒っていた。

図鑑を借りられたのが嫌だったのか、のはなを抱っこしてたのが気に入らなかったのか、その両方か、あるいはもう少し別のことかわからないけど。

そして、私とケンカをしながら、私にのはなのことで怒られている。

ここでお母さんまでこっちの見方をしたら、3対1、四面楚歌というやつになってしまう。

奥さんにそれを伝えなきゃ。


「たいきは何か嫌なことがあったんだよね。お母さんはわかってくれるかもよ。お母さんに話してみたら。」

水を向けたけど、たいきはうまく説明できない。

まあ、そうだろう。

何しろ3才だ。

これこれこうであれがいやだったなんて説明できるくらいなら、そもそも泣いたり叩いたりしないのだ。

以前記事にした、よその子の事件(『旅先で遭遇した冤罪事件』)を少し思い出した。

私が黙って考えている間に、奥さんは私の言ったことの主旨を理解してくれたのか、最初からそのつもりだったのかわからないけど、たいきに共感したり抱き締めたりしながら、たいきに少し気持ちを吐き出させて落ち着かせてくれた。

いったん落ち着いたようではあるけれども、まだまだ怒った顔でそっぽを向いてはいる。

奥さんは優しくではあるけれど、しっかりと、謝りなさいという意味のことを何度も話している。

しかし、たいきは謝らない。

私に言われようが、奥さんに言われようが、それは頑なに拒否している。

たいきは怒った顔。

奥さんは困った顔。

私はどんな顔をしていただろう。

気まずい沈黙が流れた。


これは、あれだ。

このまま続けると、私がイライラする。

奥さんもだ。

いや、違う。

多分もう、二人ともかなりイライラしている。

いま私たちがやっているのは、私たちが「謝れ」と言っているのに従わないたいきを、従わせようとしているだけだ。

そうすることで、私たち自身のイライラを解消しようとしているだけなのだ。

力や圧力で屈服させるのはしつけでもなければ調教ですらない。

ただの暴力だ。

冷静にならなきゃいけない。

心の中で深呼吸して、ゆっくり考える。

教えたいことはふたつ。

・人を叩いてはいけないこと。

・叩いたら謝らなきゃいけないこと。

これだ。


幸い、のはなが痛がるような叩き方はしなかった。

そもそもそれを言うなら、目の前に座っていてそれを止められなかった私も十分責任がある。

ちゃんと私が止めていれば、たいきには、叩いちゃいけないことは伝えただろうけれど、たいきはのはなに謝る必要はなかったのだ。

でも結果として叩いてしまったのは事実だから、謝ることは必要だ。

でもそれは、今じゃなくていい。

今じゃない方がいい。

今やってるこれは、ただのケンカだ。

たいきから見れば、たいき対両親とのはなの3人。

こんなアンフェアなことはないし、多分たいきから見ればこっちも何かしら悪いから怒ったのだ。

それを、勢いで謝らせるのは違うはずだ。

それは教育ではなくて力ずくでケンカに勝とうとしてるだけだ。


人を叩いちゃダメだ、ということはもう伝えた。

たいきは謝ってはいないけれど、耳には入ったし、謝れと言われていやな気持ちにもなっただろう。

だから、人を叩いてはいけないんだということほ、メッセージとしてはもう十分伝わったはずだ。

たいきも怒っているから

「わかりました。ごめんなさい」

とは言わない。

言わないけど、頭には入っているはずだ。

のはなにごめんねをするのは、もっと気持ちが落ち着いてからでいい。

ケンカして、全てその場で謝らなきゃいけないなんてことはないのだから。


奥さんが何度か

「ごめんねしよう」

というのを聞きながら、考えはまとまった。

「よし。もういいよ。御飯をたべよう。」

「たいきは、お父さんとのはなが図鑑を読んでるのが嫌だったのかな。」

『うん』

「そうか。ごめんね。」

『うん』

まだ顔は怒っているけど、少し表情は晴れた気がする。

大丈夫。

気持ちが落ち着いたら、たいきはちゃんとごめんねできるはずだ。

それを信じて、一旦忘れることにする。

奥さんもこれ以上この場で追及することには固執しなかった。


ごはんも食べて、一、二時間後だったろうか。

私が寝室でのはなのお昼寝の寝かしつけをしていると、たいきがやって来た。

ドアを開けて笑顔で入ってくる。

「たいき、今、のはなちゃんお昼寝するところだからあっちで ―」

『のはなちゃん、たたいてごめんね!』

おお。

「たいき、ごめんねしに来てくれたのか。」

『うん!』

「そっか。ありがとう。じゃあのはなちゃんによしよししてあげて。」

というとちゃんとのはなの頭を撫でてやってくれた。

その後、たいきとハイタッチして、たいきの頭も撫でてやった。


どうも、お母さんがなにか言ってくれたらしい。

とても明るい表情で来たから、うまくやってくれたんだろう。

これでこの件は一件落着。

ふたりがかりでようやくだ。

やれやれ。

怒らず叱るというのは難しい。

今後も気を付けていかなければ。

【関連】

子供をしかるときに一番気をつけなきゃいけないこと~旅先で遭遇した冤罪事件

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