たいきは『優しい』を覚えたらしい

日記

今日は佐世保のおじさんのうちに、うちの4人と義妹の5人で新年のご挨拶。

よく、自分で釣ったイカを送ってきてくれるおじさんだ。

たいきには「イカのおじさんに会いに行くよ」と言ってある。

往復で400km近いドライブ。

たいきはずっと助手席でおとなしくしていた。

チャイルドシートにのせただけで泣いてたころがなつかしい。

心優しいおじさんはいついっても満面の笑顔で、たいきのことをとても可愛がってくれる。


帰り道、もう辺りが真っ暗になって、最後のサービスエリアでたいきとふたり、コンビニエンスストアに入った。

たいきはお菓子のコーナーを一生懸命さがして、

『あ!あんぱんまんのぺろぺろちょこだ!』

とかなんとか言いながら、そこでまた一生懸命お菓子を選ぶ。

時間をかけて80円のお菓子をひとつ、私に見せる。

「それがほしいの?」

『うん』

たいきは、不安そうに私の顔を見上げた。

確か、今日は他のサービスエリアで義妹にもお菓子を買ってもらって食べてたはずだ。

お菓子を買ってあげる、といってコンビニに来たわけじゃあない。

しかしまあ、今日は行きも三時間以上、帰りもすでに三時間近くチャイルドシートにおとなしく座ってくれている。

気分転換のお菓子くらい買ってやってもバチはあたらない。

「いいよ。今日はずっとシートベルトしていっぱい我慢してくれたからね。買ってあげるよ。」

『うん!』

「じゃあ、レジのお兄さんに『お願いします』ってしようね。」

『うん!』


レジを済ませて、コンビニを出ようと出口に向かうと、出口のところにとんでもないものがあった。

トミカの棚だ。

ざっと100種類くらいのトミカが並んでる。

(笑)

というか

(絶望)

というか。

まあ、その両方。

たいきはもちろん気づいた。

『たいちゃんのうちにはこれはないよ』

と、ブルドーザーを指差して教えてくれる。

うう。

そんなこと知ってるけど。

たいきはブルドーザーをひっつかんでこっちに見せる。

『たいちゃん、これがいい』

うーむ。

「今日はもうお菓子買ったから…」

たいきは泣きそうな顔になる。

『たいちゃん、おかしイヤ』

「お菓子は嫌なのかぁ」

『これ、かえしてくる』

といってお菓子を左手、トミカを右手に持ってレジに向かって走り出そうとするのを慌てて止めた。

参った。

参りました。

降参致します。

たいきとしては、あくまで『ひとつルール』は守ろうというわけだ。

「いいよ。今日はずっとシートベルトして我慢してくれたもんね。ふたつ買ってあげるよ。ふたつとも買っていいよ。特別だ。」

『とくべちゅ?』

「うん。特別!」


なんか、つい数日前にも特別にいくつもおもちゃを買ってあげたばかりなのだけど。

まあいい。

あのときのことがあって、そして今日またちゃんとたいきはルールを堅守しようとした。

たまたま時期が近かっただけ。

いいのだ。

と自分に言い聞かせた。


たいきと二人で風呂。

例によってバスボムをあける。

恐竜のやつで、昨日はティラノサウルスだった。

『なにがでるかな~』

たいきがおもちゃのバケツでバスボムを溶かすと、小さなかわいらしい恐竜が出てきた。

「え~!何これ?可愛いねぇ。」

『これはねぇ、みびみむしゅだよ』

「みびみむす?」

『ちがうよ!みびみむしゅ!』

「みびみむす?」

『みびみむしゅ!』

何度か繰り返した。

どうやらミミミムスというらしい。

「ミミミムスかぁ。かわいいねぇ」

『これはねぇ、やしゃしいきょうりゅう』

「ミミミムスは優しいのかぁ」

『うん!みびみむしゅはぁ、おとーしゃんみたいなきょーりゅー』

うわぁ。

うれしいな。

「そうか。ミミミムスはお父さんみたいに優しいのかぁ」

『うん!』


「たいき、今日は大変だったね」

『たいちゃん、がんばった』

「そうだね。たくさん頑張ってくれたね。お父さん、すごく助かったよ。ありがとう」

といって頭を撫でてやる。

たいきはうれしそう。

「今日はおじさんに会えたね。楽しかった?」

『いかのおじしゃん、やしゃしかった』

思わず笑みがこぼれる。

たいきはどうも、本格的に『優しい』という言葉を覚えたらしい。

色んな人に優しくしてもらって、『優しい』がうれしいことも実感しているようだ。

これなら『のはなにやさしくね』なんていうこともそろそろ理解できるかもしれない。

たいきにどんどん優しくしよう。

優しい子に育ってくれるといいな。



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