3才児が見る動画コンテンツ
先日たいきのお迎えに行ったときのこと。
例によって
『あおいおみせにいきたい!』
などとたいきが言い出した。
ローソンと言えるのにあえて青いお店と言うのはなぜなんだと思いつつ、まあしかたない。
しかたなくはないのかもしれないけど、まあ、しかたない。
一緒にローソンに行った。
例によってお菓子のコーナーに一目散に走っていって、あれでもないこれでもないと悩んだあげく、チョコレートのお菓子を手に取った。
一度はそれでレジに並んだものの、やっぱりこれじゃないといって引き返す。
また同じようにあれこれ悩んだ末に、今度はポテトチップスを手に取る。
そしてまたレジに向かう。
途中に見切り品のワゴンがあった。
そこをのぞきこんだたいきがあるものに気づいた。
『たいちゃん、これがほしかったの』
ジュラシックワールドのDVDだ。
Fire TV(テレビで見るAmazonのストリーミング動画サービス)で、レゴのジュラシックワールドのアニメを何度も見ていたから、ロゴに見覚えがあったのかもしれない。
DVDを大事そうに抱えて、ポテトチップスを私に渡す。
「これはどうするの?いらないの?」
『うん、たいちゃん、これがいい』
コンビニでもスーパーでも、買い物はひとつと決めている。
それを守ろうということらしい。
正直、別にDVDとお菓子でもいいのだけど。
いや、しかしそういう問題でもない。
私はジュラシックワールドは見たことがないけど、まあ、人間と恐竜が仲良しこよしな映画じゃないだろうということはなんとなく想像はつく。
恐竜が暴れて咆哮したりするんだろうし、悪くすると人が食べられたりするんじゃないかとも思う。
今までにたいきが見た恐竜のコンテンツは
・YouTubeの『恐竜バトルキングダム』という恐竜のフィギュアで戦うおもちゃの開封、紹介動画
・ピンキッツの恐竜を紹介する歌のかわいいアニメ
・BBCの『planet dinosaur』というフルCGの恐竜ドキュメンタリー番組。かなりリアルで恐竜同士の戦いは出てくるし血も出てくるけど、そんなに凄惨な感じではない。
・アイスエイジ(恐竜じゃないけど、マンモスとかサーベルタイガーとかが出てくるアニメ)
といったところ。
アナと雪の女王とか美女と野獣(実写)とかアラジン(アニメ)とかも見ていて、プラネットダイナソーも全部見ると多分三時間くらいあるから、2時間の映画を見られることはわかってるけど。
しかし内容が大人向けすぎる。
困ったなぁ。
たいきはもう、DVDを抱き締めている。
絶対離さないマンだ。
お父さんが買ってくれるか、少し不安そうな顔ではあるけれど、何しろ『何か買ってやる』といってコンビニに来て、いつもの約束通りひとつだけほしいものを選んだのだ。
買ってくれるよね?という気持ちと、絶対これがいい!という意志は表情に現れている。
まあ、しかたない。
こんなに恐竜が好きなのだ。
見たければ見るがいい。
あきらめてDVDを買ってやった。
見切り品だったので2000円くらいだった。
家に帰って早速見た。
想像はしていたけれど、思った通り、なかなか恐竜が出てこない。
ちなみに、音声は英語で日本語字幕。
しかしたいきは一生懸命見ている。
レゴのアニメとキャラクターがかぶるらしく、『おーうぇんだ!』とかなんとかいっていて、ちゃんとそれが当たってるのがすごい。
しばらくするとたいきの好きなヴェロキラプトルも出てきた。
そのうちおっかない恐竜が出てきて、暴れたり撃たれたり、とうとう人が食べられたりもしたけど、むしろ
『おお~』
とかいって喜んで見ている。
最後まで見たのが買ってきた当日だったか忘れたけど、とにかくたいきは最後まで見た。
そして、その後も毎日のように『じゅらしっくわーるどみたい!』と言って、今日まででもう4、5回くらいは見ただろう。
3才児でもなんとかなっちゃうのだ。
横でのはなを抱っこしてたりするので、のはなもそこそこ見ている。
怖がることもないけど、これは、まだわからないからだろう。
最近はそれ以外にも
・モンスーン~神秘の風(BBC)
とか
・ガラパゴス(BBC)
とかを見ている。
モンスーンはインド、東南アジア、オーストラリアの気候と動物を紹介する、やっぱり一時間くらいの番組。
これもたいきのお気に入りで、ジュラシックワールドでなければ
『もんしゅーんみたい!たいちゃんねえ、やしがにがしゅきなの!』
などといっている。
なんか、3歳児ってもっとこう、機関車トーマスとかアンパンマンとか、そういうのが好きなんじゃないのか。
もちろん子供向けのアニメとかも見てはいるけど。
それにしても、だ。
別に英才教育を気取ってるつもりもないのだけど。
しかし、ジュラシックワールドはともかく、BBCのドキュメンタリーやなんかが無料で、しかも何度も何度も見られるのだ。
たいきはモンスーンにしてもプラネットダイナソーにしても、ナレーションを覚えるほど何度も見ている。
こんなコンテンツに触れて育つ世代の子供たちがどんな大人になるのか。
将来が楽しみだ。

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