マンモス展でマンモスに会えなかった話

日記

Twitterのフォロワーさんから教えてもらった「マンモス展」。

たいきは最近恐竜だのマンモスだのが大好きで。

これはいくしかないということで、行ってきた。

何日か前から「今週の土曜日はマンモス展に行こう」といっていた。

前日にはたいきは

「あしたは、まんぼしゅ、どうぶちゅ、きょーりゅー、あんぱんまんてんにいく!」

と、なぜかコンテンツがずいぶん増えてはいたけれど、とても楽しみにしていた。


いつも通り朝6時過ぎには起きて私を起こしに来る。

いつもお母さんとのはなは起こさずに私だけ起こしに来るからたいしたものだ。

とりあえずアイスを食べて、朝ごはんを食べて。

もう早速

「まんぼしゅてん、いこう!」

なんて8時過ぎには言いだした。

あいにく午前中は雨がぱらぱら。

予報では午後は降らないようなので

「雨がやんだら行こうね」

といって、それでも行きたい行きたいという圧力に勝てず、元々は昼ごはんを食べてから出ようと思っていたのだけど、11時前には出発した。


バッグの中にはおむつとおしりふきと財布と鍵、それにたいきの持ってきたおもちゃがいくつか。

もちろんマンモスのフィギュアも入っている。

バスに乗って、電車を2つ乗り継いで。

3つ目の電車に乗るときには

「たいちゃん、もうでんしゃのりたくない」

なんていわれながらなんとか乗り換えて、ようやく東京テレポート駅に到着。

丁度巡回バスが行ってしまったところで、バスは意外と1時間に1本ぐらいしかない。

歩いて15分の未来館を目指すことにする。

途中、Venus Fortのフードコートで昼ごはん。

といってもたいきがパフェを食べたいといって聞かないのでパフェ。

なんかカレーとか海鮮丼とか色々あったけれど、こんなに大きなパフェをたいきが全部食べるとも思えず、とりあえずパフェを注文。

案の定、たいきは一番上のアイスクリームとイチゴだけ食べて、生クリームを2口食べたところでギブアップ。

食べる量としては多くないから、生クリームがあんまり口に合わなかったのかもしれない。

生クリームと一番下に入っているヨーグルトを食べて私の昼ごはんも終わり。

Venus Fortの中ではたいきはおしゃれな女性の服がたくさん売っていることを感じて

「きいろいどれしゅはどこ?」

と盛んに言っていた。

最近たいきが一番欲しいものは黄色いドレスなのだ。

Beauty and the beastのベルが着ている黄色いドレスが着てみたくて仕方ないらしい。

何軒か洋服屋さんをひやかして、黄色いドレスがないことを確認したら納得したらしく、改めて

「まんぼしゅにあいにいこう!」

となった。


途中からは抱っこ。

「たいちゃんちゅかれちゃった」

と言われると「ほんとに?」と思うけどどうしようもない。

とにかく疲れようが疲れてなかろうが抱っこして欲しいのだ。

「こんなにたいちゃんをだっこしゅるのはおとうしゃんだけだねぇ」

とお褒めの言葉を頂いた。

知らない場所なので多少遠回りしたり。

途中、屋外のDJイベントみたいなのをやっていてやたらズンズンする音楽が流れていたり。

15キロになったたいきは本当に重いのだけど。

こんなに抱っこしてやれるのは今年か来年あたりが最後かもしれないなんて思うと、おろせない。

のはなが、奥さんが抱っこできないぐらい大きくなったら、もう4人で出かけて私が抱っこするのはのはなになってしまうのだ。

5キロのころから毎日抱っこしてきたたいきだ。

のはなの出産の里帰りで1ヶ月近く離れた以外、3日以上抱っこしなかったことはないんじゃないか。

この腕の痛み、腰のきしみが愛しい。

なんて無駄に感傷的になりながら、しかしなかなか遠い。

汗をかきかきなんとか未来館にたどり着いた。


入り口に飾られたマンモスの大きなポスターに大興奮。

「まんぼしゅてんだ!まんぼしゅ!」

よかった。

マンモス、恐竜、動物アンパンマン展じゃなくて大丈夫らしい。

チケットは大人1800円、3歳以下は無料。

大人一人分チケットを買って、トイレによって、いよいよマンモス展に入った。


入り口を入ってすぐにまず、永久凍土から発見された子マンモス(正確には仔ケナガマンモスと書いてあったと思う)の全身のミイラが展示されている。

これを発見した人は興奮しただろう。

何しろ、子供だから大型犬ぐらいのサイズとはいえ、マンモスの完全体だ。

傷つけないように慎重に掘り出して、それから劣化しないようにパッケージして迅速に運搬して、丁寧に慎重に保管して。

ここに展示するにも、運搬から保管から展示まで。

様々な人の苦労があったに違いない。

マンモスはマンモスで、誰かに食べられたわけでも襲われたわけでもなく、この格好で亡くなったのだ。

どんなシチュエーションだったんだろう。

あばらが浮いているようだけど、餓死だったんだろうか。

それともミイラ化する過程で肉が薄くなったのだろうか。

私はもともと理系の人なので、色々わくわくしてしまう。

のだけれど、たいきはそれほど食いつかなかった。

チラッと見て

「おとーしゃん、あっちにいこう!」

という。

私はいくらでも眺めていたいのだけど、しかたない。


たいきについていくと、たいきが少し困った顔で立ち止まり、抱っこをせがんだ。

展示室の道が狭くて暗かったので、ちょっと怖かったらしい。

曲がりくねった小道にようになっているところに色々パネルがあるけど全部無視。

とにかくたいきはマンモスが見たいのだ。

ようやく開けた展示室に入ると、マンモスの全身骨格の標本(か模型)があった。

当然、象ぐらいのサイズ。

「たいき!マンモスだよ!」

「おおきいねえ。あっちにいこう!」

そうか。

ここで写真撮るぐらいのことがあってもいいかなと思ったけど、とりあえず先に行こう。

なんだかこの部屋には氷河期の動物の骨なんかが一杯展示されているのだけど、全部無視。

また小道に入る。

パネルがたくさんあるけどまたたいきにせかされて全部早足で素通り。


また開けた展示室に入った。

今度はマンモスの、多分実物大の模型だ。

これはさすがにメインだろう。

たいきがゆっくり見たいだろうと思って下ろしてやる。

「たいき!マンモスだよ!大きいね!」

「おおきいねえ、あっちにいこう!」

といってたいきは駆け出した。

うーん。

これもあんまり興味持てないのか。

確かになんか毛むくじゃらで、マンモスのイメージとは違うような気もする。

ケナガマンモスだからなんだろうか。

たいきが思うマンモスじゃないんだろう。

しかたない。

もうひとつぐらい分かりやすいマンモスの模型が飾られているといいのだけど。

また小道に入って、今回の展示の目玉らしい2メートルぐらいあるユカギルマンモスの頭の展示があるけどこれも華麗に無視してたいきは駆け抜けた。

出口の手前で声をかける。

向こうにはお土産の売店スペースが見える。

「たいきここでお仕舞いだよ。何かもう一度見たいものはあった?」

このとき振り返ったたいきの顔。

写真にとっておけるなら、とっておきたかった。

なんというか、情けないというか、悲しいというか、当惑したというか、そんな顔。

そして私の顔を見て、たいきが口を開いた。

「いきてるまんぼしゅは?」


これは参った。

そうかぁ。

確かに私は「マンモス展に行こう」って言ったし「マンモスに会えるよ」って言った。

多分、私じゃなくても同じことを同じように言うはずだと思う。

嘘をついたつもりはない。

現にマンモス展に来てマンモスに会った。

でも、たいきはそう思ってなかった。

「いきてるまんぼしゅはいないの?」

あー。

なんていったらいいんだろう。

超悩む。

なんなら逃げたいし泣きたい。

たいきのこんな悲しい顔を見るなんて。

そして、さらに悲しいことを伝えなきゃいけないなんて。

しかし、ちゃんと真実を伝えなければなるまい。

たとえ傷つくことになっても、事実は事実だし真実はひとつなのだ。

泣きたい気持ちになりながら説明する。

「たいき、マンモスは絶滅したんだよ」

「え?なに?」

「マンモスは絶滅したの。全部死んじゃったから、生きてるマンモスはいないんだよ。」

「・・・ぜんぶしんじゃったの?」

「そう。マンモスは全部死んじゃったの。」

たいきは悲しそうに首をかしげた

「・・・ぜんぶしんじゃったのかぁ・・・なにかあったのかなぁ・・・」

もう、悲しいやらおかしいやら。

私の感情が壊れそう。

何かあったのかなぁ、か。

大きくため息をついた。

そうだ。

マンモスに会いたいという気持ち。

生きているマンモスを見てみたいという気持ち。

そして、なんでみんな死んじゃったんだろうという疑問。

マンモスを研究している人たち全員が、強く持っているであろう気持ちを、3歳のたいきも共有している。

この、愛情と好奇心と探究心が学問の原点だ。

「何があったんだろうねぇ」

「まんぼしゅ、なにかあったのかなぁ」

「あったのかねぇ」

たいきは悲しそうに納得したらしい。

ちなみに、恐竜展には生きている恐竜がいることを今のところたいきは信じている。

熊本(御船町)の恐竜博物館に実物大のティラノサウルスの動く模型が展示されていて、それをたいきは『本物のティーレックス』と信じているのだ。

場合によっては上野の恐竜展で同じはなしをしなければならないかもしれない。

ともあれお土産コーナーで、大きなマンモスのぬいぐるみと、大きなフィギュアを見つけて、どっちにしようか悩んでぬいぐるみのほうが欲しいというのでぬいぐるみを買ってやった。

まさか翌日同じところでフィギュアも買うことになるとは思わなかったけど。

とにかく大きなぬいぐるみを抱えて「なにかあったのかなぁ」を繰り返しながら、最初は歩いて、すぐに抱っこして、そしてじきに私の腕の中で眠ってしまった。


翌日も盛んにマンモス展に行きたいといったから、多分楽しかったんだろう。

1800円払って、4分弱で出たけど、それでも楽しんでくれたならいいのだ。

もちろん翌日(というか今日)もマンモス展に行った。

たいきが行きたいというのに断る理由はない。

前にもどこかで書いたけど、どこに遊びに行くにせよ2回目が大事なのだ。

1回目には感動と驚きがある。

それはそれでいい。

そして、2回目。

大体こういうものがあって、こういうことが出来る、とわかっている2回目には意志や意図があり、自分なりの計画がある。

自分の頭で考えて、これが見たい、あれがしたい、あっちに行きたい、あそこはどうなってたんだろう。

そんなことをちゃんと行動にフィードバックできる。

頭を使って楽しめるのは2回目からなのだ。


今日はなんだかんだ20分ぐらいいただろうか。

ちゃんと子マンモスのミイラの足に毛がはえているのも確認したし、マンモスの毛(実物)にも触った。

そして、フィギュアも買った。

私も二日目なので昼ごはんは食べたし、遠回りもしなかった。

帰りはやっぱり抱っこで寝てしまった。

とにかく腰が痛い。

明日は、どうかな。。

またマンモス展に行きたいって言われたらさすがに、「今日はマンモスはおやすみだよ」って言おうかな。。。

*マンモス展の中の写真は二日目に撮影したものです。一日目は青いシャツ。二日目は柄のシャツです。

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