子育てする人に一番勧めたいこと
たいきが生まれたとき、私に
『日記を書くといい』
とアドバイスをくれた人がいて。
最初は紙にペンで書いていて、今はそれをこの雑記帳に書いている。
昨夜、久しぶりにその人と飲んだ。
改めて、日記を書くことを勧めた理由を話してくれた。
日記を書いておかないと、あっという間に、日々そこにあった宝物がなくなっていってしまう。
一日一日に違う変化があり、一日一日に違う感動があり、一日一日に違う苦労があり、一日一日に違う喜びがある。
それが、日記を書いてないと消えてしまう。
記憶から消えてしまった思い出は、二度と帰ってこない。
1才になるころには『半年目までは大変だった』みたいな話になり、それが『ハイハイしてたころは~』『幼稚園に入る前は~』『小学校にあがるまでは~』なんて。
どんどん記憶がひとまとまりになって、そこで毎日あった感動や喜びの一つ一つはどんどん消えていってしまう。
それは本当にもったいないことだから、日記を勧めてくれたそうだ。
日記を書いていて思うけど、確かに、今日あったことすら、夜、思い出せなくて書けなくて悔しいことがしょっちゅうある。
逆に、今日は書くことないなぁと思うこともしょっちゅうだ。
それでも平均すれば週に5記事以上のペースで日記を書いてきた。
ほんとに、こんなもん誰も読まないなと思いながら書いた日記も多い。
たいきが笑ったとか、たいきが泣いたとか、たいきがこけたとか、たいきが走ったとか。
たいきが、月が家の影に隠れたのを見て
『おちゅきしゃま、おうちにはいった』
って言ったとか。
駐車場の車を指差して
『あふぁいふぁいぶーぶー』
と呼んでいたとか(未だに意味不明)。
そんなどうでもいい記事が、3才を目前に控えた今、つまりまだたった3年しかたってないのだけど、すでに宝物だ。
紙の日記でもいいし、ブログでもいいし、Twitterでもいい。
一生懸命書く必要はない。
いいことを書く必要もない。
なにかひとつ、今日あったことを書いておけばいい。
日記に書くのは昨日と同じことでもいいのだ。
今日もうんちがおむつから漏れたとか。
おにぎりを投げたとか。
お風呂から出たくないと泣いたとか。
その、昨日と同じ、うんざりするような日常は、3ヶ月後には全然違うものになってしまっているのだから。
私に日記を勧めた彼は、日記はつけてなくて、その代わり毎日たくさんの写真を撮ってそれをGoogleのクラウドのストレージに日付と場所できっちり整理しているらしい。
そんなやり方でもいい。
とにかくだまされたと思って、これからこどもが生まれる人も、すでに子育て中の人も、日記を書いてみてほしい。
必ず、宝物になるから。


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