たいきのおしゃべりがとまらない
今日は昨日より少し遅いお迎えだった。
空は真っ暗。
遥か西の空が少しだけピンク。
「ゆうやけ、いないねぇ」
「そうだね。もう真っ暗だね。」
「ゆうやけ、おやしゅみかぁ」
「夕焼けもお休みなさいかもね」
「ゆうやけ、つかれちゃったのかなぁ」
「疲れちゃったのかねぇ」
夕焼けがつかれちゃうのかぁ。
これがよく言われる子供の発想というやつか。
これだけはどうしても覚えておいて雑記帳に書かなきゃと思った。
家々のすき間から夕焼けが見えたらしい。
「ゆーやけ、いた!」
「おお、夕焼けだね」
すぐに見えなくなってしまう。
少し歩くとまた西の空が見える交差点。
「あ!ゆーやけ、こっちにもいた!」
「本当だ。夕焼けまたいたね」
「ゆーやけ、ふたちゅいたねぇ」
なるほど。
あっちとこっちで夕焼けが二つか。
安達太良山や阿武隈川が見えるようなところならこういう発想は生まれまい。
都会の空は都会の空で面白いのだ。
「ゆーやけ、あっちにいたねぇ。こっちにもいたねぇ。ふたちゅだけかぁ。ゆーやけは、ちゅかれちゃったのかねぇ。」
一生懸命しゃべっていた。
家に帰ってシメジとベーコンとなすのトマトソーススパゲッティを作ると、たいきも食べたいというので分けてやった。
シメジがひとつ入っていたらしく、手でつかんで私の皿に返す。
代わりにベーコンをあげた。
シメジを食べているのを見たたいき。
「おとーしゃん、きのこたべりゃれるの?」
「お父さんはきのこ食べられるんだよ」
「たいちゃん、きのこたべらりぇない。もうしゅこしおにーちゃんになったら、きのこたべらりぇる」
そうかそうか。
この
「もうすこしおにーちゃんになったらたべられる」
というのは最近はやりらしい。
まあ、抱っこしていてもお風呂のなかでも寝かしつけ中でもよくしゃべる。
YouTubeを見ながら
「えれふぁーん!じゅらー!じーば!らいおんだぁ!あんぱーんち!ぱーんち!」
なんて言って、盛んにiPadに拳を挙げているからなんだろうと思ったらサバンナの動物たちのCGアニメーションで、ライオンが象やキリンやシマウマを追いかけ回していた。
えれふぁーん!は、elephant。
じーば!は、zebra。
じゅらー!は、jiraffeらしい。
私の理屈っぽいジャパニーズイングリッシュよりよほどきれいな英語だ。
さすがに、毎日英語の動画を見てるだけのことはある。
他の言語のも見てるから、ひょっとしたら他の言葉もしゃべってるかもしれないけも前年ながら私の固い頭では察知できない。
あしたはどんなおしゃべりが聞けるだろう。
楽しみ楽しみ。
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