たいきのパパのフラリーマン日記
先日のこと。
ちょっとした事件があった。
私の仕事が長引いて、お迎えにいけなかったのだ。
今までも時々あったけど、今回はかなり久しぶりだったんじゃなかろうか。
とにかく出張でもないのにお迎えいかないのは随分久しぶりだったと思う。
少し遅くなるかなというスケジュールではあったので、保育園には奥さんが延長の申請をしておいてくれていた。
しかし、それにも間に合わない。
一応、そうなったらお迎えお願いしますとは言ってあったけど、まさか本当にそうなるとは思わなかった。
電車に乗った時点で遅刻確定だったので奥さんに連絡。
お迎えには間に合うとのことでほっとした。
最寄り駅につくと20時過ぎ。
いつもより1時間ちょっと遅い時間だった。
お腹はペコペコ。
お迎えもない。
いつもならここから急ぎ足で保育園に向かうところ。
今日はのんびり歩けるのか。
のんびり…
…
これは!
ラーメン食べられるやつだ!
うちは、二人ともフルタイムで仕事してるのでご飯はそれぞれ勝手に食べることになっている。
といっても二人とも大体家で簡単なものを作って食べているのだけど。
ちなみにたいきの夕御飯は保育園のお世話になっている。
とにかく。
ラーメンだ。
こちらももう随分食べていない。
大好きなラーメン屋さんが駅前にある。
ラーメンなら注文して5分で出てきて、10分で食べれば時間的にも大したことはない。
ネギチャーシューメン中盛りにごはん、というセットが私を待っている。
こんなチャンス、次は何か月後かわからない。
行くか。
行ってしまうか。
なに、寄り道したなんて言わなきゃわからないし、分かったところで怒るような奥さんな訳でもない。
そのとき、ふと思い出した山上憶良(やまのうえのおくら)の歌。
憶良らは今は罷らむ
子、泣くらむ
それその母も我をまつらむそ
【意味】
憶良めはそろそろ帰ります。
子供も泣いてるでしょう。
その母親も私を待っているでしょうから。
まあ、たいきが泣いてることもないだろうけど、ぼちぼち風呂にいれなきゃいけない時間だ。
妊婦の奥さんは風呂をどうしようかちょっと悩んでたりはするだろう。
仕事が終わって、お迎えもいって、ひとりで子供を見るのはなかなかしんどいものだ。
ラーメンもいいけど、たいきにも早く会いたい。
たいきだって待ってるかもしれない。
いや、お母さんと二人だからご機嫌には決まってる。
珍しくお母さんがお迎えに来てくれて喜んでいるかもしれない。
でもまあ、そんなこともどうでもいい。
さっさと帰って二人の顔がみたい。
そんなこんなで、ラーメン屋にちょっとだけ後ろ髪を引かれながら、家路についた。
気持ちだけほんのちょっぴりフラリーマンの、フラリーマン日記。
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