新しい子供の名前をたいきははっきり呼んだ
26週だそうだ。
40週の2/3というわけだ。
早産というのは22週あたりからなんだそうなので、まあ、いつ生まれても不思議じゃない時期にはもう入っている。
「大分大きくなったね」
と言ったら、たいきのときはこのくらいの時期でもっと大きかったよと言われた。
自分のお腹のことじゃないのでそう言われてもさっぱりわからないけれど、まあ、彼女がそういうのだからそうなんだろうか。
とにかく傍目にもはっきり妊婦とわかる体型になった。
お母さんっていう感じがする。
一番美しい姿。
限りなく愛しく思うのは、お腹の子供に対する愛情と奥さんへの愛情と奥さんへの、二人分の愛情なのかもしれない。
夜道をたいきとふたり、手を繋いで歩いていた。
「たいき、お母さんのおなか、大きくなったねぇ。」
「うん」
「あのお腹の中に何が入ってるか、知ってる?」
「あかちゃん!」
「よくわかってるね!お父さんね、赤ちゃんの名前考えてるんだ。」
「たいちゃん、おにいちゃんになる!」
「そうだね。たいきもお兄ちゃんになるんだよね。」
「うん!」
「赤ちゃんの名前ね、◯△◇ちゃんってどうかなあ。たいきは呼べそう?」
すこし発音が難しいかもしれないと思ったその名前を、でもたいきは、はっきりときれいに発音した。
これは、いいかもしれない。
「たいき」という名前を考えたときは、発音のしやすさもずいぶん考えた。
TやKは大体どこの国の人でも発音しやすい。
おかげでか、保育園のお友だち達がまだゼロ才のころ、真っ先にちゃんと呼べるようになったのは「たいき」だった。
新しい名前。
いま考えている。
いつ 生まれてくるか知らないけれど長ければあと3ヶ月考える時間がある。
でも来週になるかもしれない。
戦々恐々。
まだまだ悩む。
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