親子で公園遊びをするのはどうなんだろう

子育てを考える

夕方、たいきが「おさんぽにいきたい!」と言い出したので、一緒に公園に行った。

昼にも公園に行ったので、今日二回目の公園。

一回目に行ったときは10組くらいの親子連れが、めいめいに色んなことをして遊んでいてなかなか賑やかだった。

たいきは、先日奥さんの実家でひとりで滑り台を滑れるようになったので、今日はこの公園でははじめて滑り台を自分で滑った。

そして、ブランコでも調子に乗って何度も「おしていいよ」と言って、これまた調子にのった私に随分強く押されて、未だかつてなく大きく揺れるブランコから盛大に落っこちて泣きながら家に帰った。

17時を過ぎた公園には、ボール遊びをする親子が一組と、滑り台を逆に上ったり降りたりしてる、たいきより少し大きい女の子がひとり。

そして、多分これは女の子のお父さんらしい、少し離れた椅子に座ってスマホを眺めている男性がひとりいた。


たいきは滑り台を滑りたい。

滑り台にいる女の子を眺めている。

順番を守らなきゃと思っているんだろう。

女の子は、滑り台の滑る方を器用に上ったり降りたりしながら、たいきに向かってなのか、私に向かってなのか、それとも独り言なのかはよくわからないけど

「年中さんじゃないとあぶないからこっちからのぼっちゃだめなんだよ」

みたいなことを言った。


二人で順番に滑りっこするならそれでいいし、そこに私が「つぎはたいきね、次はお姉さんだね」なんて入れば、それはそれでいいのかもしれない。

でも女の子はそれだとつまらないかもしれないし、私が怖くて滑り台をやめてしまうかもしれない。

楽しそうに逆走してるけど、それをやめさせたいわけでもない。

せっかく先に遊んでいた女の子を追い出したり邪魔したりするようなことになるのは困る。

とりあえず、どうしたら邪魔もせず、たいきも楽しく遊べるかなぁなんて考えながら声をかけてみた。

「うわあ。すごいなぁ。上手に上れるんだね。年中さんなの?」

女の子は滑り台を滑り降りながらこっちを見ていて、私の言葉を聞いて少しうなずいたようだった。

「たいき、見て。お姉さん上手だね。たいきも滑ってみる?」

たいきもうなずいて、階段の方を登り始めた。


私は滑り台から5歩か10歩くらい離れたところでそれを見ていた。

このくらい離れていれば威圧感もないと思う。

さあどうしよう。

たいきが上に上っても、女の子はずっと滑るところを行ったり来たりしてるかもしれない。

そうするとたいきは滑れない。

しかし、私から女の子に「たいきのために譲ってくれ」なんて言うのも何となく嫌だ。

しかしたいきが無理に滑ればぶつかっちゃって女の子も危ないしたいきも危ない。

たいきもぶつかるのは嫌だろうからそんなことはしないと思うけど、もしそんなことをしそうになったら止めなきゃいけないだろうか。

滑り台のてっぺんはせまいけれど、一応幼児二人がすれ違ったりはできるくらいのスペースはある。

たいきがここにたどり着いて、滑り台の方を見ると、女の子が滑るところの途中にいて止まっていた。

しばらく見つめあっていただろうか。

たいきは踵を反して階段を降りようとする。

すると女の子が上ってきて、また滑り降りた。

少し加勢してやらないとたいきは滑れなさそうだ。

「たいき、滑れるみたいだよ」

と声をかけてみた。

たいきが滑り台の上にもどって、下を見る。

女の子はまだ滑り台の一番したに座っていて、たいきを見上げると猛然と滑り台を上っていった。

そして、たいきの横をすり抜けて上のところに上がった。

そこで女の子が「どうぞ」なんていってくれたのかどうか、私には聞こえなかったけれど、とにかくたいきは滑り台を滑ることができた。


そのあともしばらく二人で代わり番こに、しかし女の子は相変わらず階段は使わなかったけれど、とにかくぶつかったり喧嘩したりすることもなく滑り台で二人は遊んでいた。

さすがに手を出せば落ちるような高いところで何度もすれ違うし、ハラハラしながら見ていたけれど、とうとう危ないことは一度もなかった。

チラッと男性の方を見ると、気づいているのか気づいてないのか、スマホを夢中で眺めている。

天晴れなものだ。


しばらくするとたいきは飽きたらしく、私のところにかけてきて

「おしゅなあしょびしゅる!」

と言って砂場に向かっていった。

私も一緒に移動する。

たいきが砂いじりを始めると、女の子が追いかけてきてたいきに話しかけた。

「いっしょに遊ぼう!」

一緒に遊ぶのかぁ。

何をするんだろう。

4、5才の女の子だから、遊びをリードするのは彼女の方だというのは、なんとなく暗黙の了解があるらしい。

「いっしょに走ろう!」

なるほど。

それでいいのか。

『鬼ごっこしよう!』とかじゃないことに少し驚く。

別に、勝ち負けを決めるルールのもとで遊ばなくてもいいんだ。

大人になるとどうしてもそういう発想になりがちなのを反省する。


砂いじりをしながら聞いていたたいきは、何度か「ねえ、いっしょに走ろう!」と言われて、どうするのか見ていたら、小さな声で

「よーいどん」

と言って、パタパタ走り始めた。

女の子が追いかけて、あっという間に追い付く。

なにか話して、また二人で走り始める。

女の子が先を走り、たいきが後を追いかける。

ちゃんとしばらく走ると女の子は立ち止まって待ってくれる。

昼にみた親子をふと思い出した。

お父さんが逃げる。

女の子が追いかける。

いつまでたっても捕まらないので、女の子はふてくされ、泣き出してしまっていた。


子供同士、なんと上手に遊ぶことか。

ルールも道具も要らないのだ。

子供同士で遊ぶというのは、子供同士でルールを決めるということなのかと思っていたけど、そうではないらしい。

その発想がすでに大人のものなのだな。

子供には子供の世界がある。

それだけのことなのだ。

たいきは少しは話せるけど、意思疏通できるほどのおしゃべりはまだできない。

お互い、名前もわかるまい。

そんなことも、全然関係ない。

きゃあきゃあいって二人で遊んでいる。

ケンカするでもない、押したり倒したり、危ないことをするでもない。

たいきはなんだか、ちゃんとお姉さんの言うことを聞いているようだし、お姉さんも年上らしく、ちゃんと遊びをリードしながらたいきをケアしてくれている。

素晴らしい、美しい風景だった。


しばらくすると今度は二人で砂遊びを始めた。

私は邪魔にならないように少しはなれてそれを見ていた。

まあ、万が一けんかになっても子供のけんか。

大したことはあるまい。

私が覚えている限り、友達と喧嘩して怪我をしたことなどない。

怪我をするのは大体坂で転んだとか、木から落ちたとか、そういうことだった。

近くで大人が怖い顔をして監視してる必要なんかないのだ。


どうも、子供から大人が目を離せない。

嫌な時代だ。

2才児のたいきに私がついていくのはまあ、まだ仕方ないとして、この辺の公園では小学生くらいに見える子達も大体親と遊んでいる。

私が子供の頃は、公園に行くと年下の子も年上の子もいて、なんだかみんなで遊んでいたように思う。

そこに大人がいたような記憶はない。

こんな時代だから、大人が公園にいるのは仕方ない。

でも、それは大人からの加害に備えてのことであって、子供同士の遊びの怪我やら喧嘩やらに目くじらを立てずに、子供同士が遊べることって大事なんじゃなかろうか。

どうしたらそういうことを増やしていけるのか。

私だけじゃ無理だし、なかなか難しいこともあるだろうけど。

子供との公園遊び。

すこし、考えていきたい。

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