「なんで?」って聞かない

夫であること

私は奥さんに

「なんで?」

と聞かない。

「あれやって」「こうやって」みたいなことを言われたときのはなしだ。

「わかった」

と言うのだ。


「なんで?」

っていうのは、すごく攻撃的だ。

この言葉をまったく使わないわけではないけど、使うときはタイミングと、言い方を考えて、極めて慎重に、誤解なく意味が伝わるように言わなければならない。

爆弾みたいなものだ。

どうしても必要なときもあるし、誤解なく伝われば問題ない場合もあるけど、できれば使わないのが一番だと思う。


「なんで?」

あんまり意識してる人はいないかもしれないけど、言われるとなぜかもわからないまま無闇にイライラする人は多い。

「なんで?」

これは、言い換えれば

「あなたがやれと言っていることの価値が理解できない。」

ということ。

平たく言い直すと

「なんでそれをしなきゃいけないのか俺にはわからん」

ほら、ちょっとムカつく感じになってきた。

「俺にはわからん」

っていうのは大体の場合

「おれは無価値だと思う」

ということだし

「なんでやらなきゃいけないんだよ」

に言い換えれば、明確にやりたくないというメッセージになってしまう。


これは結構危険なことだ。

聞く方は純粋に

「なぜなのか、なんのためにやるのかを教えてほしい」

と思っていても、質問される側は

「そんなことに価値なくない?」

「おれはやりたくないよ」

と言われているように感じるということだ。

まあ、最低でも

「なんでやるのか理由が知りたい。」

ということは

「優先順位も含めてやるやらないは私が判断するから、重要性について説明してくれ。現時点では私は重要性は理解できない(感じていない)。」

という意味ではある。

でも、奥さんは「やって」といった時点で、重要だけど私はできないからやってくれ、とすでに判断しているわけだ。

「なんで?」

というのは、その判断を信用しない、という宣言でもある。

向こうから見れば

「そもそも今やるべきことはお前も気づくべきなのに、考えてないようだからわざわざ言った」

という状態なのに、反問されるのは不愉快に違いない。


「わかった」

というのは「わかりましたやります」という服従ではない。

「何かを考えて私が今それをやるべきだとあなたが判断してくれたということはわかりました。その判断を信じてとりあえずすぐやります。」

ということだ。

やっても価値がわからなかったら「なんでだったの?」って聞いてもいい。

でも聞くだけ野暮かもしれない。

今、気になっていて、今解決しないと少なくとも奥さんはイライラすることだったんだろう。

私がやることで、奥さんはイライラしないですんだ。

それで十分だ。

だから、やった後でも私は

「なんで?」

とは聞かないのだ。


とかなんとかいって、ひょっとしたら明日奥さんがこれを読んで

「うそ~。結構言われてるよ~。」

何て言われるかもしれない。

「なんで?」

は、使わないように意識してるつもりではあるけど、一方で、無意識に出ちゃってても全然不思議じゃないくらいカジュアルな言葉だ。

よほど気を付けなければいけないと思う。

ちなみに、やりたくないときはやりたくないというし、できないときはできないという。

やりたくないのを「やりたくない」と言わずに「なんで?」と聞くのは

「後でいい?」って聞くこともある。

その理由はなるべくちゃんと説明します。

【追補】

【関連】

人の話を聞く方法(質問しないことの大切さ)

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