黙って手を繋いで歩くたいきは何を考えているんだろう

日記

保育園を出てしばらくはお友だちと一緒。

大体毎日、とまではいかないけど、半分以上の日はマッシュルームカットのよく似合うこの男の子と一緒に帰る。

たいきもなんだけど、この子はまだ足元がおぼつかなくて、走るとよく転ぶ。

お母さんは「走らない!」「ゆっくり行って!」と始終注意するけどおかまいなしに走ろうとする。

以前はとにかく無理にでも手を繋いで歩いていたけど、最近は大分諦めたらしく、あんまり手は繋がなくなった。

私なんかはたいきが走って転んでも何も気にしないから、たいきはどんどん走っていってしまう。

一緒に帰っていてちょっと申し訳なく思う。

どうしても、彼らと一緒に帰る道には二人が見たい動物の置物が置いてあるところが何ヵ所かあって、とにかくたいきはそこまで走りたくて仕方ないのだ。

彼らと別れるととたんに薄暗くて退屈な道になる。

お友だちと別れたからも手伝ってか、たいきは急にテンションを落として「だっこ」とせがむのがいつもの流れだ。


車がいるところではお友だちがいようがいまいが、とにかく手を繋ぐ。

ところが今日は何のせいか、車がいるときにたいきがいきなり私の手を振り払った。

幸い走り出したりはしなかったし、車もそんなに近くにいたわけではないけど、ヒヤリとしたことは確かだ。

「たいき、車がいるときは手を離さないで。わかるね。」

軽く抵抗するのを無視して手を握り、少し強めに言うと、たいきは

「うん」

とうなずいた。

こちらもすぐに声のトーンを明るく変える。

「ありがとう。」

たいきは私の手を握って歩きだした。


どうも怒られて少し落ち込んだのか、ドキドキしたのか、どんな気持ちなのかはわからないけど、今日はだっこをせがまない。

その代わり、いつもより少し強く私の手を握って黙って歩く。

「たいき、ここは車も来ないから、もう手を離して走ってもいいんだよ。」

と言ってみたけど黙っている。

しばらくそのまま歩いた。

こんなに黙々と歩くのは珍しい。

怒られたことを考えているんだろうか。

それともいつもは抱っこで通るこの夜の道を歩くのが珍しいので、その目線から見えるものに集中しているんだろうか。

小さな手のひらは、暖かくて柔らかい。

そんなことをぼんやり考えながら歩いていたら、とうとう家までそのまま着いてしまった。

いつまでかはわからないけど、まだしばらくはこうして手を繋いで歩けるだろうか。

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