パパはパパでママはママであるということ
保育園にたいきを迎えにいく。
インターフォンをならして、先生が出てきたら名を名乗る。
インターフォン越しに、先生が「たいちゃんのお父さんだよ」なんていっているのが聞こえる。
大抵、玄関に入ったところでたいきの叫び声が聞こえる。
「ままーーーー!!!!」
ママではないのだ。
あのね、これが週一回とか、月一回とかしかお迎えにいかないお父さんなのであればわかる。
うちは違うのだ。
どう低く見積もっても8割以上、いや9割以上私がお迎えにいっているのだ。
つまりほぼ毎日だ。
先生が「お父さんだよ」といっている声が聞こえたりする。
たいきが保育室を飛び出して来て、私の顔を見てもう一度叫ぶ。
「ままーーーーー!!!」
言っておくけど、満面の笑顔だ。
そしてばたばたばたーっと走ってきて私の足に飛び付く。
もうこれが、半年か一年か分からないけど、ほぼ日課になっている。
そういえばたいきは私のことをパパとは呼ばない。
「おとーしゃん」だ。
保育園の帰り道、私の2メートルくらい先を走っていくたいきの背中を見ながら急に不安になってたいきに聞いてみた。
「たいき、パパって知ってる?」
「しってゆよ」
振り返ることもなくたいきが答える。
「パパってだれ?」
「おとーしゃん!」
おお。
よし。
次の質問だ。
「ママは誰?」
「ままは、おかーしゃん!」
「たいきはパパもママも分かるんだね」
「うん!ぱぱは、おとーしゃんで、ままは、おかーしゃん!」
わかってはいるらしい。
となると、保育園にお迎えに行ったときに「ままーーー!!」と叫ぶのはなんなのだろう。
謎は深まるばかり。
そのうち、それを説明できるようになる頃にはきっと「ままーーー!!」と叫ぶこともなく、そう叫んでたことも忘れてしまっているんだろうな。
まあ、わからないことがあるのも面白い。
よくしゃべるようになって、お話もできるようになったように感じはするけれど、たいきは2才半。
まだまだあかちゃんみたいなものなのだ。
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