なぜ「男性は論理的、女性は感情的」なのか

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私は脳科学など勉強したことはないから男女の脳の違いなどということはわからないし知らない。

「男性は論理的、女性は感情的」なんていうのはよく言われることで、今さら目新しい話ではない。


しかし本当にそうなのだろうか。

私が知る限り、女性がやたらと感情的であるという印象は持っていないし、男性が論理的であるという印象も持っていない。

私は人事や人材ビジネスに携わる人間として、5000人以上の人とじっくり話をして来た。

人は老若男女を問わずみんな共感を求めているし、自分の意見と違う意見を聞かされれば不愉快そうにするし、理屈よりも感情で物事を判断している。

特に、人を説得するときは正しいと思う理屈を話すことではなくて、相手の感情に共感しながら話すことが、男女問わず大切だ。

個人的には、PMS期間の女性とかをのぞけば、男性の方が感情的になりやすく、コミュニケーションがめんどくさいという印象すらある。

ではなぜ、男性は論理的で女性は感情的だなどといわれるのだろうか。

実はここに、男女差別や、女性に対する社会全体のモラルハラスメントの構造がある。


このマンガ。

とても正しいことを言っているのだけど、ひとつ気になることがある。

この男性が奥さんに言った言葉は、正論でもなく論理的なことでもなく、ただ単に自分の感情を口にしたものだ。

ところがなんとなく、このマンガを読むと「部長さんは論理的に話そうとしたけど、奥さんは感情的に話しているので通じなかった」という印象を持つ。

これは、男性が言っていることは論理的(=正しい)で、女性が言っていることは感情的(論理的じゃない=間違っている)だということを、みんな無意識に前提にしているからだ。

実際にはそんなわけはない。

夫婦はお互いにそれぞれの気持ちでそれぞれの事情を話しているだけで、どちらもそれぞれの立場から見れば論理的だし、相手の立場から見れば感情論でしかない。


男性と女性の意見が対立したときに、男性の意見は正しいから論理的、女性の意見は間違ってるから感情的。

そういう決めつけが、横行している。

そもそもは「男性は論理的で、女性は感情的」なのではない。

特に男性がそう決めつけることで女性に対して上から目線でモラハラな態度をとる。

そうすると余裕が出るから冷静な態度でいられる。

一方で女性は意味もなく自分の意見が間違ってると決めつけられ、なんだか知らないけど議論を取り合ってもらえず、バカにするような態度をとられる。

そんなことをされれば、男性だろうが女性だろうが頭に来る。

つまりここで本当に感情的になる。

そんな風に、男女の議論が成り立っていることは、少なくとも現代の日本では極めて多い。


男性は基本的に自分の意見が正しいと認められることが多いので、男性同士の会話でもより理論的に武装しようとする。

しかし、理屈っぽいことを言っていても、実際にはむきになったり激昂したり、時には暴力を振るったり。

感情的にならない男性なんていうのは珍しい。

女性はそういう議論のしかたに辟易しているので、女性同士の会話ではへりくつをぶつけ合うようなことはあまりせずに、共感を中心にしたコミュニケーションを取る。

たまに理屈っぽい物言いを上から目線で展開することでマウントしようとする女性がいると「男勝り」「男顔負け」なんて言われたりする。

こうやって、「男性は論理的、女性は感情的」という神話が生まれたのだ。


夫婦で意見が対立したとき、まずは相手の気持ちはどうなっているのか、なんでそんな気持ちになっているのかを考えることがまずは大切だ。

そしてそれを受け止めて、その気持ちに寄り添った言葉をかける。

反対意見なんか言わない方がいいと私は思うけれど、もし言うときにも、間違っても自分の言葉が正論だ等と思わない方がいい。

『そちらの気持ちはわかったし、それに気づいていなかったことは申し訳ない。そちりには事情があることもわかった。けど、こちらにも事情がある。だからお互いに今までよりお互いを理解して、その上でこの後どうするべきかを一緒に考えさせてほしい。』

相手は女性だから感情的だとか、そんな下らなくて感情的な先入観は捨てて、こんなつもりで会話ができれば、ちゃんと論理的な会話だってできるはずだ。

それこそが、奥さんとパートナーとして対等に生きることだし、人として敬意をもって付き合う、ということだ。

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