たいきがばーばとお風呂に入った
じーじもばーばもたいきが遊びに来ることを本当に楽しみにしてくれていた。
まだ2歳のたいきに、どうやって、じーじばーば孝行させるのか、こちらに来る随分前から考えていた。
お風呂のなかで、たいきに毎日聞く。
「たいき、もうすぐ熊本だよ。じーじとばーばと会えるよ。熊本に行ったらじーじとお風呂入ってみようか。」
「や。じーじ、こわい。」
うーむ。
前回の義両親との旅行では随分仲良しにしてたのに。
まあいずれにせよ、じーじは、まだたいきを一人では風呂に入れられまい。
これは、一応聞いてみただけ。
「そっか。じーじこわいかなぁ。お父さんはじーじ、大好きだけどな。」
とりあえず、お父さんはじーじ大好き、というのは毎日伝えた。
たいきの警戒心を解くためだ。
「じゃあ、ばーばとお風呂はいる?」
「や、おふろ、とーしゃんとはいる」
なるほど。
嬉しいこと言いやがって。
怖いと言われているじーじよりはばーばの方が距離は近い気がしてたので、とにかくまずじーじと風呂にはいる作戦を考えた。
で、まんまと銭湯(?)で成功したのは一昨日の記事に書いた通り。
次は、ばーばだ。
昨日の夜、ばーばがたいきに
「ばーばとお風呂はいろうか?」
と聞いた。
「や!とーしゃんとはいる!」
あっさりだった。
まあ、仕方ない。
勝負はここからだ。
たいきと二人でお風呂にはいって、早速たいきに話しかけた。
「たいきはばーば好き?」
「…」
“YES”を繰り返させることでこちらが“YES”と言ってもらいたい質問にも“YES”と答えてもらう古典的な話法。
ひとつ目の質問は失敗。
「今日は美味しいもの一杯食べたね」
「うん」
「どれも美味しかったね」
「うん」
「あれはね、みんなばーばが作ってくれたの。知ってる?」
「うん」
「ばーばはたいちゃんのこと大好きだって。美味しいものたくさん作ってくれたんだよ。うれしいねぇ。」
「うん」
「ぱーばはたいきと一緒にお風呂入りたいんだって。たいちゃん、ばーばとお風呂入ってあげられるかな?」
「…うん」
おー。よしよし。
一応成功だけど、この「…」の間、少し考えたのが気になる。
念を押しておく。
「ほんと!やったぁ!ありがとう!うれしいなぁ。約束ね。明日はばーばとお風呂。約束。」
「やっしょく」
今日、夕食後、お風呂のお湯をいれ始めた直後、ばーばがまたたいきに
「たいちゃん、今日はばーばとお風呂入ろうか?」
と聞いた。
たいきは、完全に聞こえないふりをして遊んでいた。
ばーばが二、三回、私も一回聞いたけど、全く無反応。
しかし、これはいい。
だって、昨日は秒で
「や!」
と答えていた。
それとは全然違う。
どうせまだ、すぐに入るわけじゃない、ということでいったん放置した。
結局「オフロガワキマシタ」みたいなことを給湯器が言ったあと、改めてたいきに聞くと
「いーよ!ばーばと、おふろ、はいる!」
約束と言ってたから入るといってくれたのかはわからない。
とにかくばーばと一緒に、ご機嫌でお風呂に入ったらしい。
なんとかこちらのミッションも達成できてよかった。

ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません