三菱みなとみらい技術館に行ってきた
私は別に三菱の人じゃないんだけど、今日は三菱みなとみらい技術館に行ってきたので、一応、三菱重工業株式会社という会社のことを少しだけ紹介しておきたい。
興味がない人は読み飛ばしたらいい。
日本を代表する会社、というのは三菱重工業のためにある言葉だといって過言ではない。
ソニーがなんと言おうが(30年前ならともかく今は何も言わないだろうけど)、トヨタがどう思おうが、日本を代表する会社といったら誰がなんと言おうと三菱重工業なのだ。
明治時代から、政府が作るような大きなものを作るための、最先端にして最大の会社であり続けた。
戦艦武蔵を作ったのも、零戦を作ったのも、深海探査船「ちきゅう」をつくったのも、H2ロケットを作ったのも三菱重工業だ。
発電所は三菱重工業がなきゃ発電できないし、電車も三菱重工業がなきゃ走れないし、特に高いビルが倒れないようにする制振技術だって三菱重工業は持っている。
横浜のランドマークタワーが立ってるのは三菱重工業のおかげだし、自衛隊のミサイルや戦車や飛行機だって三菱重工業が作ってるのだ。
明治の日本の成長を支えたのが三菱グループで、その三菱グループの御三家といえば、三菱銀行、三菱商事、そしてこの三菱重工業だ。
三菱自動車も三菱電機も、三菱重工業から派生した会社で、世の中でものを作ってる会社で三菱と名前につく会社の中で、三菱重工業から派生した会社じゃないのは三菱鉛筆くらいのものだ(三菱鉛筆はそもそも三菱グループでもない)。
三菱電機は三菱重工業から派生してるくらいだから、同じようになかなか大変なものを作っている。
しかし、三菱電機が半導体を作ろうが富士山レーダーを作ろうが『すばる望遠鏡』を作ろうが、三菱電機は三菱重工業の手下であることからは逃れられない。
三菱グループのもの作り部門で一番偉いのがこの会社なのだ。
なので、今日行った、この会社が持っているこの『技術館』はあえて『三菱重工業みなとみらい技術館』ではなくて『三菱みなとみらい技術館』を名乗っている。
鉛筆の技術の話をしない限り、他の『三菱』と名前がつく会社は誰も文句は言えないのだ。
ここから日記。
今日は奥さんが会社の人とデートということで、一日家にいない。
家にいてもよかったのだけど、せっかくなのでお出掛けすることにした。
三菱重工の技術館がみなとみらいにあることは完全に失念していたのだけど、Twitterで推薦してくれた人がいて思い出した。
たいきにとってコンテンツが面白いかというとそんなこともないけど、むしろ何もわからず船やら宇宙船やらを見て走り回って楽しめるのは今のうち。
もう少し大きくなったら、むしろ面白くないだろうと思い、私がいってみたかったので今のうちにいくことにした。
まあ、中にはいると案の定というか、むしろ思った以上に地味な施設で、私は面白かったけど、なかなか技術科学歴史オタクでもない限り楽しむのは難しそうな施設ではある。
しかし、たいきはむしろそんなことはお構いなしに走り回っていた。
飛行機や船の大きな模型があったりして、そういうものを見てはそれなりに歓声も上げていた。
特に、なんの目的で作ったのかはしらないけど、この、メカニカルクラゲ?みたいなのの射影はかなり気に入ったようだった。
もうひとつ気に入ったのは、この歯車。
スポンジかなにかでできていて、さわっても危なくない。
そしてぐるぐる回る。
あちこち見てはここに帰ってきて、延々と回し続けていた。
しかし、なかなか広い。
たいきが走り回るのについていくのも一苦労だ。
と、ふと気づいたことがある。
たいきは走っていくけど、あんまり振り返らない。
どんどん走っていく。
物陰に入って何度も見失いそうになる。
数ヵ月前、弟の結婚式に出たとき、たいきは同じように会場を走り回っていた。
そのときは、私はたいきが大きなテーブルの向こう側までいこうとしても追いかけなかった。
なにしろその頃は、たいきはお父さんかお母さんが見えなくなるのは不安で、物陰に入る前に必ず振り返ったし、追いかけてきていないことがわかると、そのまま帰ってきていたのだ。
いつの間にか、たいきは振り返らなくなっていた。
いつもお父さんが見ているという安心感なのか、それとも勇気がついたのか。
どっちなんだろうと思って、私はたいきをたいきに見つからないようについていくことにした。
しばらく走り回ると、たいきは辺りを見回し、お父さんが見えないことに気づいた。
数秒、明らかに私を探してキョロキョロしていた。
ところが、そこで泣き出すでも叫ぶでもなく、また歩き出した。
まあ、さすがに同じテンションで走り始めはしなかったけれど。
そしてしばらくいったところで、疲れたのかなんなのかはしらないけど、電車のアトラクションのなかに入り込んで、そこにちょこんと座り込んだ。
しばらく見ていたけど、たいきはじっとしている。
でも寂しそうというわけでもない。
どちらかというと笑顔で、何かを見ていたようだった。
そろそろいいかと思って出ていくと、笑顔で駆け寄ってきた。
おや、やっぱり少しは寂しかったかな?
しかし、一旦私の足にしがみついて、また走って離れていった。
今度は、なんだかかくれんぼのテンションになったみたいだった。
ずいぶん強くなったんだなぁ。
いよいよ、目を離すとどこかにいってしまうようになったってことか。
まだ駆け足に歩いてついていけるけど、そろそろ手繋ぎとリースとか考えないといけないかもしれない。
帰りにクイーンズスクエアのスヌーピータウンによって、たいきを抱っこしながら色々眺めていたら眠ってしまった。
たいきが起きたのは家のドアの前。
鍵を取り出そうとしたときにからだが大きく揺れて目が覚めた。
「しゅぬーぴー。もっとみたい」
あら(笑)
もう大分遠くまで来てしまった。
また近いうちにスヌーピータウンにもまた連れていってやろう。
技術館はもう、当分いいや。

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