たいきはケンカをしたらしい

日記

保育園につくなり担任の先生が平身低頭せんばかりの勢いでお詫びしてきた。

どうも、たいきが口元を噛まれたらしい。

口元を噛むなんて、そして噛まれるなんてお互い随分器用なことだ。

見ると、確かに口元にくっきり歯形がついている。

友達と一瞬おもちゃの取り合いになって、がぶり、とされたと説明された。

まあ、気にしないっていうとなんか変だけど、他に言いようもない。

気にはしないのだ。

お友だちとコミュニケーションができるようになった。

そして、けんかした。

なんかムカつかれることがあったのか、ボーッとしてたのかは知らないけど、先生が毎日ずっと見てたって、そんなことは全部なんて止めようがない。

いつも以上に大きな声で笑ってみせ、気にしないでくださいとは伝えたが、偉く恐縮される。

むしろ気になるのはたいきがし返しをしたり、そもそも先に手を出したんじゃないかってこと。

何しろ、クラスでたいきより体の大きな子は一人しかいない。

お友だちに怪我でもさせてないかの方が圧倒的に気になる。

でも、先生はそれを聞いても

「とんでもない、そんなことはないです。お友だちは大丈夫です」

としか答えてくれない。

相手の名前はもちろん絶対言わないし、加害したことは絶対に言わないことにしてるらしい。

もう一年半も通ってるし、たいきだって何回か引っ掛かれたり噛まれたりしてる。

当然たいきだってしてるはずだ。

でも、そういう話は一度も聞いたことがない。

この保育園は、こういうトラブル対応のマニュアルが偉くしっかりしていて、どんなに鷹揚に対応しても絶対ぶれないのが、ある意味すごい。


保育園を出てからたいきに聞いてみた。

「今日は、お口痛かったね」

「はぁたんいたかった」

は、から始まる名前の子は「はるみちゃん(仮名)」しかいない。

たいきよりは大分発達の早い、でも体は小さな女の子だ。

「はるみちゃんにがぶ、されたの?」

「はぉたん、がぶ、いちゃかった」

「そっか、痛かったね」

「うん」

「たいきは泣いちゃったかな?」

「たいちゃん、ないた」

「たいきは、はるみちゃんに、べし!とか、がぶ!とかしなかった?」

「たいちゃん、がぶ、した」

おお。

しかし、受動形と能動形が使い分けられてるかは怪しい。

まだ断定はできない。

「はるみちゃんをがぶってしたの?」

「はぁたん、がぶ、した」

「はるみちゃんは泣かなかった?」

「はぁたん、ないたった」

うむ、はるみちゃんも泣いたらしい。

どうかな。

噛まれてないたのか、何か驚いて泣いたのか、叱られて泣いたのか。

いろんなパターンはある。

たいきに泣かされてから噛んだパターンだってあるかもしれない。

「おもちゃ、ほしかったの?」

「はぁたんの、ぱじゅる、ほしかった」

ほほう。

正直だ。

はるみちゃんが持ってたパズルを取っちゃって噛まれたのかな。

「はるみちゃんの、どこを噛んだの?」

「ここ」

自分の噛まれたところを指差す。

これは怪しい。

「そっか。ここ、痛かったね。」

「うん」

「はるみちゃんはどこが痛かったのかな」

「はるみちゃん、てって、いちゃい」

手を噛んだのか、おもちゃを奪うときに痛めちゃったのか。

なんか、そんなとこかな。

あの子の顔を噛むような真似をしてないといいけど。

「はるみちゃんにごめんねできた?」

「ごめんね、した」

「仲直りできたんだね」

「はるみちゃんと、なかなおい、した」

「そっか。偉かったね。」


まあ、なんとなく事件の概要はわかったようなわからんような。

とにかく痛かったようだし、正直に?話してくれたみたいだし、仲直りもしたらしいし。

帰りにスーパーによって、お菓子を買ってやった。

明日、はるみちゃんの顔を見てみよう。

歯形がついてませんように。

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