明かりをつけたらたいきは寝に入った

日記

一昨日の夜、というか昨日の朝方、昨日の「お詫び」にも書いた通り、奥さんから「たいきが寝てくれなくて辛い」と起こされたにもかかわらず私は寝てしまった。

そして、奥さんは風邪をひいた。

昨夜はもう、待ったなしで今夜はたいきと寝なければ、という状態だった。

とりあえずはいつも通り奥さんの寝室で奥さんが寝かしつけ。

24時ごろ起きるので、そこで引き取ることに。


そして、時計の針が24時を少し回った頃、いつも通りたいきが起きた。

とりあえずおっぱい。

「飲み終わったらお父さんと寝ようか」

返事はない。

拒否だ。

とはいえ選択肢はない。

何しろ夜通しお母さんに全体重を乗せて寝ているらしいのだ。

眠れるわけもないし休まるわけもない。

飲み終わったらたいきを抱っこして連れて行く。

もうすでに暴れて泣き叫んでいる。

「おかーしゃーん!おとーしゃん、ばいばいして!だめよ!」


とにかく私の布団の上に座らせる。

暗闇の中、あらゆる拒絶の言葉で抗議。

15分ほども続いただろうか。

「やっぱりお母さんの所に連れて行かなきゃ無理かなぁ」

という考えが頭をかすめる。

しかしまあ、私がそれをやっちゃったら、もうどうしようもない。

かつて「こどもはやっぱりお母さんがいい」なんて記事も書いた。

まさにあれ、そのままになってしまう。

世界中のお父さんがそれをやるとしても、私はやっちゃだめだ。


しかたなく泣いているたいきの横に座って謝り続ける。

しばらくすると

「こわいー!あっち!」

と言い出した。

普段寝る時に点けている小さな明かりがある方を指差している。

「あっちがこわいの?明かりつける?」

「うん」

そうか。

なんか怖かったのか。

そっちに行って明かりをつけようとすると

「ちがう!」

とたいきが言い出した。

部屋のメインの明かりのスイッチを指差している。

「えー。もう寝る時間だから明かりはつけないよ。」

もちろん聞く耳など持たない。

しかし、こんな時間に明かりつけたら完全に目が覚めてしまうんじゃないか。

それは困る。

困るけど、困ってる間もたいきは叫び続けている。

仕方なく明かりをつけてやるとピタリと泣き止んだ。

辺りをキョロキョロしてる。

ほら、覚醒した。

「ミルクのむ、あかい、けしていいよ」

え、明かり消していいのか。

意味わからんが恐る恐る明かりを消す。

おとなしい。

聞き間違いじゃなくてほっとした。

あ、ミルクか。

あれ、これでミルクに行けば、ちゃんと寝そうだぞ?

牛乳を哺乳瓶に入れて温める。

たいきのところに行って

「どこで飲む?お父さんのおひざ?それとも布団にゴローンする?」

たいきは無言で私の膝に横たわる。

そしてミルクを飲み始めた。

おとなしい。

頭を撫でながらミルクをやると気持ちよさそうに目をつぶった。

飲み終わると膝を降りて布団の上に座り

「ねる、おとーしゃんもねんねして。」

と、笑顔で言った。

寝る前にレコードをかける。

たいきは横になると、チェロの響きにじっと聞き入っている。

隣に寝転ぶと、嬉しそうに笑ってくれた。

しばらくすると、寝息が聞こえてきた。

こんな時間に、明かりをつけるのが攻略法だとは思わなかった。


とはいえ、この後も何回か起きて、暴れたり泣いたりなだめたりもやった。

その後、奥さんによると、明け方前、奥さんの寝室をずっとノックしながら「あーけーて」と言っていたらしい。

そして、その音にも気づかないくらい寝てるんじゃしょうがないと思って、寝かしておいてくれたらしい。

朝、目が覚めるとたいきは隣にいなかった。

なんで、あんなに寝なくて2歳児は平気なんだろうという疑問と、この、明かりをいったんつけると寝るって、結構あるあるだったりするんだろうな、って思いがいま頭の中を渦巻いている。