保育園の先生と靴下

日記

今日は珍しく退園時間ぎりぎりのお迎え。

最後の一人になったたいきが、先生と二人で遊んで待っていた。

0歳のときの担任の先生。

今年も0歳児童を受け持っていらっしゃる。

去年新卒で保育士になった方。

最初は本当に頼りない気がして、申し訳ないけど不安だった。

ベテランの先生と二人で担任をしてくださっていたけれど、この先生が連絡帳を記入してると名前を見なくてもすぐわかった。

なにしろ毎日「こんなことして、あれをたべて、うんちはこうで」と書き連ねて、最後に「こんなことで動き回っていたたいきくん、とても可愛いお尻でした」と必ずお尻をほめるのだ。

いや、乳児のお尻が可愛いことは認めよう。

しかし、本当に毎度毎度お尻のことを書かれると、むしろなんかお尻フェチの先生なんだろうかというような気持ちにもなったものだ。


最後の一人ということで、もう見る園児もいないので、先生が玄関までついてきてくださった。

たいきははしゃいでなかなか素直に靴下を履こうとはしない。

先生に抱きついたりお父さんの足に隠れたり、動き回っている、

と、先生がしゃがみこんでたいきに話しかけ始めた。

「たいきくん、靴下履かないの?じゃあ先生が履いちゃおうかな。」

といって靴下を履くそぶりをしてみせる、

「だめ!たいちゃんの!」

あわててたいきが靴下を先生から取り上げる。

「あら、たいきくん、自分で靴下履けるかな?」

先生、たいきはまだ爪先に手が届かんのです。

だから自分では履けない。

「ほら、どうかな?あんよ出して」

先生がたいきの爪先に靴下をかぶせる。

「だめ!たいたゃん!じゅんで!(じぶんで)」

たいきが先生の手を払いのけた。


爪先にだけ引っかかった靴下をなんとか引っ張って履こうとする。

あー。

もうこのくらいはできるのか。

しかし、たいきもなかなか四苦八苦している、

かかとがなかなかクリアできない。

つい手が出そうになったとき、先生が笑顔のままちらっと私の顔を見た。

目があって、少しうなずいた。

そっか、手を出さないほうがいいですよね。

と、思い直してしばらく見ている。

なんだか靴下は回ってしまって少しいびつになってるし、ちゃんと上まで上がってもいないけど、ちゃんと自分で履けた。

たいきが得意そうに先生の顔を見る。

「上手に履けたね〜。こっちも履けるかな?」

もう片方の足も同じ要領で、同じように不格好ながら、ちゃんと履けた。

「あら、たいきくん、すごいね〜。ほら、お父さんにも見てもらおう」

といってたいきの足を持ってこちらに向き直らせる。

たいきが気を取られている好きに、靴下をちゃんと伸ばして、まわしてかかとを合わせてくれた。

実に見事な手際。

たいきは先生がそんなことしたなんて気づかなかったろう。


靴も自分で履かせてもらって、先生にありがとうとバイバイをいって、保育園を出た。

やっぱり保育士さんってすごいな。

まず、たいきの信頼ぶりがすごい。

そして、手伝うのをがまんして、直すのもバレないようにして。

あんなに頼りなかったのになぁ。

すっかりベテランの先生みたい。

明日もよろしくお願いします。