人の話を聞く方法(質問をしないことの大切さ)

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私は、奥さんが

「つらい」

と言ったとき、

「何で?」「何が?」

とは聞かない。

ただ

「つらいんだね」

と言う。


大体「つらい」というのはその後で何かを話したいと思って言いはじめる、言わば話の導入。

何を話したいのかはよくわからないけど、何かを話したいのは間違いない。

質問は、その話の流れを断ち切ってしまう行為だ。

大事なのは、こちらが何を聞きたいのかではなくて、あちらが何を話したいのか。

こちらが聞きたいことを質問すると、よほどのことがない限り相手はイライラしはじめる。

次の奥さんの話、奥さんは何がつらいのか考えながら読んでみてほしい。


⚫質問しない会話の例

「最近つらいんだ」

「つらいのか」

「夜あんまり眠れてなくて」


眠れないのがつらいらしい。

昨日はどれくらい寝たんだろう?

何で眠れないんだろう?

と疑問が起こるけど聞かない。


「眠れないんだ」

「お陰で今日仕事でミスして怒られちゃった」


いきなり仕事の話になった。

怒られたから辛いのかな?

最近ミスが多いのかな?

と思うけど聞かない。


「それは大変だったね。」

「いつもお世話になってる上司に迷惑かけて本当に申し訳なくて。」


よほど大きなミスだったんだろうか。

怒ったのはその上司なんだろうか?

それとも客かな?

どんなミス?

気になるけど聞かない。


「迷惑かけちゃったのかぁ」

「そうなの。明日なにかお詫びにお菓子を持っていこうと思うんだ。」


お菓子の話だったのか?

ていうか、仕事のミスのお詫びでお菓子?

どんなお菓子にするのかな?

みんなやってるのかな?

いくらぐらいのお菓子?

気になるけど聞かない。


「お菓子かぁ」

「今時仕事のミスでお菓子とか、変だと思うんだけど、そうしないとうるさい年配の社員がいてね(以下、その人の愚痴がずっと続く)」


というわけで、奥さんがつらいのは「職場に嫌いな先輩がいるから」でした。

どうだろう。

あなただったら、奥さんの愚痴にたどり着けただろうか。

それでは、途中で質問をするとどうなるか見てみよう。


⚫質問するとどうなるか①

「最近つらいんだ」

「何が?」

「夜あんまり眠れてなくて」

「どうして?」

「たいきが咳で何度も目を覚ますのよ」

「なんでかな」

「寒くなってきたから、風邪かなぁ」

「暖房と加湿器つけたほうがいいんじゃない?」


⚫質問するとどうなるか②

「最近つらいんだ」

「どうしたの?」

「夜あんまり寝てなくて」

「それはしんどいね」

「お陰で今日は仕事でミスして怒られちゃった」

「えー!どんなミス?」

「(ミスの詳細を話はじめる)」

「(ミスの対策を話したりする)」

「(奥さんは不機嫌になる)」


おわかりいただけただろうか。

奥さんは先輩社員の愚痴をいいたかったのだけど、途中で質問をすると、話はそこにたどり着かない。

ちゃんと話を聞く、というのは、絶対に途中で質問をしない、ということなのだ。

もちろん、知らない単語が出てきたとか、そういうのは聞いた方がいい。

そういうのを除くと、質問は大体的はずれだからしない方がいい。


質問をする人は、相手の気持ちよりも自分の興味を優先している。

そして最悪の場合、相手の不快の原因を質問して、善意ではあるけれどその解決策を一緒に考えようとしたりする。

そんなもの、かけらも求められていないのに、だ。

だから、そういう人は「話を聞かない人」ということになる。

質問してるんだから、ちゃんと相手の話に興味ももってるし、話も聞いている、と思っている人がいるけど、これは大きな勘違いなのだ。

もちろん、求められてもいないのに偉そうに分析を始めたりアドバイスをしたりするのは論外だ。

ご注意を。

かぼちゃに話しかけたほうがましなこともある

*奥さんとの会話の内容はフィクションです

*最近ちゃんとできてないかも。ちょっと反省しつつ。