月夜の寝かしつけ
今日は月がきれいだった。
家に帰るとお母さんがいない。
たいきは
「おかあしゃん、いないねえ!」
と、でも元気な声で言った。
YouTubeを見て、ヨーグルトを食べる。
おかわりもした。
風呂をいれて、たいきがYouTubeに飽きるのを待つ。
いや、待っても飽きないんだけど。
丁度、生協の食材が来てたので冷蔵庫にいれたり、洗い物をしたり。
とりあえず待つ。
ひとしきり見て、ヨーグルトのおかわりも食べ終わったところで
「お風呂入ろう」
と声をかけると、ちょうど始まった新しい動画から目を離さずに
「こえ、みてから」
と、たいきはいった。
「いいよ。それが終わったらお風呂ね。待ってるよ。」
と言ってたいきの後ろに座ってスマホを取り出した。
と、30秒くらいでたいきがiPadを閉じた。
「おふろ、はいる」
おや。
いつもよりずいぶん素直だ。
まあ、文句はない。
一緒に風呂場に行き、いつもよりたくさん風呂場で遊んで、風呂から出る頃にはたいきはあくびをし始めた。
あれてるところには軟膏を塗ってやり、あとは身体中に保湿剤。
おむつも寝巻きもスムーズに着た。
ここからベッドに連れていくのだけど、どういうわけかここからベッドに連れていくところは、まだぐずったことはない。
ベッドにいったあとも二回
「おみじゅ、のみたい!」
と言って台所にいった。
コップに自分で氷をいれて、
「おとーしゃん、かんぱい!」
と言って私にも水を飲ませて、
自分でベッドに戻っていく。
暗い部屋のベッドの上でミニカーで遊びながら
「おかーしゃんは?」
今日はちょっと遅くなるよ。
「おかーしゃん、もうしゅぐ、かえってくるねえ!」
そうだね。
なんていいながら、気づいたら眠ってしまっていた。
両手にしっかりミニカーを握りしめている。
寝顔は本当に天使。
明日もいい日になるだろうか。
深い眠りに落ちたたいきは、ほっぺにキスをしても起きなかった。
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