たいきは道端で赤ちゃんからやんちゃ坊主になった

日記

昨日は、たいきの背中があれてしまっていて、軟膏やらヒルドイドやらが切れてしまったので病院に行ったら、夏休みだった。

仕方なくたいきをだっこして帰る。


道すがら、ねこじゃらしが道端にたくさん生えていた。

こういうものにどんどん触らせてやりたい。

「さわってみるかい?」

とうながすと

「こわい」

お父さんが先にさわって見せてからさわらせるという手もある。

そのやり方で最近はひまわりの葉っぱに触らせたりもした。

でも、そればっかりだとなんとなく勇気や自尊心が育たない気がする。

何しろ最近のたいきは、葉っぱであれ木であれ、セミの脱け殻であれ、カピバラであれポニーの尻尾であれ、とにかく「こわい」といってさわろうとしないのだ。

自分で勇気を出してさわってみて、怖くなかったと確認できた、という体験もさせたい。

ここはぐっと我慢してみる。


「ほら、こわくないよ?お父さんがさわっちゃおうかな、どうしようかな…」

手を伸ばしたりひっこめたりしてみる。

たいきが興味を持った。

対抗心?も出たようだ。

「たいきくんがさわってみたいかい?」

うん、といっておそるおそる手を伸ばし、さわるかと思ったところで一度引っ込めた。

「こわい」


そっか、こわいよね。

これはねこじゃらしっていうんだよ。

にゃーにゃーのおもちゃなの。

たいきも遊べるかなぁ。

「にゃーにゃー」

そう、にゃーにゃーのおもちゃ。

「にゃーにゃー、こわい」

にゃーにゃーこわいね。

でも、にゃーにゃーはいないよ。

大丈夫。

にゃーにゃーのおもちゃ、さわってみる?

「うん」

たいきは手を伸ばすと、猫じゃらしを少しなでてみて、それからぎゅっと握りしめた。

「えへへ」

照れたような悪がきのような笑顔を浮かべて得意そうにこっちをみた。


それから、道におりたがったのでだっこを下ろすと、そこらへんの草をさわったり、砂をいじったりしはじめた。

急に意欲がわいてきたらしい。

ひょっとしたら、自分から猫じゃらしに触ったことで勇気が出たのかもしれない。

もう、あかちゃんじゃない。

立派な「こども」になった。

石ころを拾って塀にのせようとするたいきを見ながらそう思った。

砂だらけの手で顔の汗を拭くと、顔が砂だらけに。さらにそのままその手を服で拭く。

立派なやんちゃぼうずができあがった。

嬉しいなぁ。

どんどんやんちゃに、悪がきに育って、私を困らせてほしい。

将来が楽しみだ。