お父さんであること, 子育てを考える

保育園の連絡帳の書き方

うちの子が通っている保育園の連絡帳はWebで入力するタイプで、我が家では7割くらいの日は私が入力している。

長い日もあれば短い日もあるのだけど、大体長めかもしれない。

今朝、たいきとは別のクラスの先生から「たいきくんのお父さんの連絡帳、面白いからときどき見ちゃうんですよ~」と言われてとても嬉しかった。

私は別にクリエイターやお笑い芸人ではないので面白いと言われるために生きているわけではない。

でも連絡帳については、面白くしようと意識をしている。それには私なりの連絡帳への強い思いがある。


私は保育園の先生たちを子育てのパートナーをやってくださっている方々だと思っているので、その日の体調のことはもちろん、その日の機嫌を象徴するようなエピソードや、いつもと違っていたこと、家での遊びやたいきのマイブームについて等、奥さんに共有するレベルのことはなるべく連絡帳にも書く。

ちなみに、私が初めて書いた連絡帳(登園二日目)はこんな感じだった。

昨日は、初日おつかれさまでした。

昨夜は私が風邪を引き、マスクをしていたために寝かしつけがなかなかうまくいかず難渋しました。
たいきくんは、怖がるでも叫ぶでもなく、しげしげとマスクを眺め、そっと小さな手でわたしの胸を押して腕から降りようとするなど。
マスクをとるわけにもいかさず途方にくれる私を尻目に、興奮ぎみに手足をばたつかせるのでした。

そのことを一応、ご連絡しておきます。

あと、排泄は大体夕方で、前夜、今朝、にはしていないのですが、どのように入力すべきでしょうか。

ふたりの担任の先生も中途入社初日と新卒入社初日だった。お互いドキドキした1日だっただろう。

いま読むとぎこちないしなんかテンションがおかしいけど、なんとか先生を気遣っていることを伝えつつ、少しでもなごんでもらいつつ、「たいきのパパ」を通してたいきを個として認識してもらおうという思いで、一生懸命書いたんだなぁと思う。

先日の連絡帳はこんな感じ。

今朝は聞き分けがよくてびびりました。私が目を離したすきにズボンをはきかえてしまい(おしりは半分出てましたが)、おむつを確認したところうんちなしでおしっこもあまりたまってなかったので、そのままにしました。
昨夜はYouTubeで『ねないこだれだ』の動画(絵本の絵をすこし動かしてるだけのアニメーション)を見ながら、自分で絵本の『ねないこだれだ』を開き、動画に合わせてページをめくりながら『いっしょ!いっしょ!』と叫んでいました。
洋服は着るのをいやがっても「じゃあおとうさんが着るね」と言って頭に被ろうとすると「たいちゃんの!」と言って着ることが多いことがわかりました(暫定)。

今日もよろしくお願いいたします!

ちなみに、この翌日はみごとに連絡帳の記入を忘れていた。そういう日もある。

あるいはこんな感じの日も。

今朝はすこし元気がないかもしれません。
昨夜のうんちが白っぽかったようです。今朝のうんちもどちらかというと柔らか目でした。
初めて、ヨーグルトをすこし残しました。シューマイも普段6個くらい食べるのに3個しか食べませんでした。スイカもあまり進みませんでしたが、こちらは完食しました。
昨夜のポテト(普通のMサイズ分くらいたべました)が効いているのかもしれませんが、ちょっと心配です。

今日もよろしくお願いいたします。

ちなみに、何をどれくらい食べたか、というのはいきなり体調が悪くなった時などに食中毒の可能性を考える役に立つし、登園までの体調を医療機関に伝える最低限の助けになるので、とても大切なのだ。

もちろん何かあったら飛んで帰るし電話で話もするけれど、これだけでだいぶ初動が違うはずだ。


色々書くのにはもうひとつ理由がある。

私は人間は怖いと思っている。いつなんどき虐待者に変わるかわからないのが人間だ。その点に関しては自分のことも奥さんのことすらも信用していない(詳しくは別稿「虐待するのはどういう人なのか」)。

保育園の先生はプロではあるけれど、人間であることにはかわりないので、私たち夫婦と同じように、イライラしたりうっかりしたりすることがあると思う。だから信用しているかと言えば、当然、自分と同じように何かをしてしまう可能性はあると思っている。

しかしまあ、イライラして手を出すようなひとは先生にはいないだろう。一番怖いのは仕事が「作業」になってしまうこと。「作業」をイライラしているときにやると、ミスは起こるのだ。

私が一生懸命連絡帳を書くのは、先生方が保育を「作業」にしてしまわないように、少しでも子供のことを個として尊重しやすい土台を作るためでもある。


家での様子を私が一生懸命伝えようとしていることで、たいきくんの親は先生を信頼する子育てパートナーだと思ってますよ、というメッセージが伝わる。また、我々夫婦も子育てに真剣に取り組んでいるということも伝わると思う。

営業マンがよく使う心理テクニックで言えばこれは「自己開示」というテクニックで、こちらのことを話すと信頼が深まるという技術でもある。

保育園の先生は保育を志した人たちな訳だから、子育てに取り組む親のことを悪くは思わないのではないか。そんな期待がある。


あと、残念だけど世の中では女性よりも男性の方が怖がられていて、母親が言っても通らないことが、父親が言うと通るというようなことがある。

なにかが起こったわけじゃないし何かを言ったこともないけど、何かあればこのおうちはあのお父さんが出てくるのだなぁ、ということが最初からわかっていれば、トラブルは減るかもしれない。

もちろん一年も保育園に通っていれば、お友だちに引っ掛かれたとか噛みつかれたというようなことはいくらでもある。

そんなときに私は「お友だちと元気にコミュニケーションできていることがわかってうれしいです。けんか(?)を通していい勉強ができて、保育園にお願いして本当によかったと思います」というようなことを伝える。連絡帳でも書くし、面と向かっても先生にお礼を言う。

そもそもトラブルやミスはストレスから起こるので、気を付けて止められるものではないことは、仕事と呼ばれるものすべてに共通する。

私は、先生方に敬意を表すことと、トラブルが起きても絶対に怒らず、むしろ感謝することで、先生方のストレスを減らしたい、と思っているということでもある。

致命的なミスが起こらなければいいのだ。でも致命的なミスはある日突然、すべての悪いことが重なって起こる。子供の体調が悪くて、別の子供は機嫌が悪くて、たまたまひとが少な目で、先生も疲れていて、というような。

それが起こらないようにするにはひとつひとつの要素を毎日毎日コツコツと潰し続けるしかない。

子供の体調には目を配り、子供の機嫌が悪くならないように親同士はニコニコ仲良くすごし、せめて先生方のストレスの原因に我々親がならないようにする。

連絡帳なんて先生だってめんどくさいに決まっている。でも毎日ちょっとくすりとするような、今日はどんなこと書いてきてるかな?って思われるようなものを書いていれば「連絡帳」という仕事に取りかかるときの気持ちも違うかもしれない。めんどくさいけどとりあえずたいきくんのパパの連絡帳を読もう、なんて思ってもらえたら最高だ。


子供が一日の大半を過ごす保育園。そこに私は普段「連絡帳」でしか関われない。だからこそ、唯一のコンタクトツールである連絡帳にはこだわりたいのだ。

というこの記事を書くのに夢中になっていて今日の連絡帳を入力していないことに気づいたので、今日はこの辺で。

保育園にて、先生お手製のおもちゃで遊ぶ。お迎えに来た私のことは完全に無視。ここは先生方の愛に溢れた、たいきのもうひとつの家だ。

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