いらいらしてごめんね

お父さんであること

たいきにはたいきの気持ちがある。

もっとたくさんヨーグルトを食べたい。

もっとたくさんジュースが飲みたい。

もっとたくさん抱っこしてほしい。

はらぺこあおむしの歌を聴いてる時に着替えをしたくない。

車の絵がついた服を着たい。

手を繋がずに歩きたい。

あの猫の後ろをついて行ってみたい。

道端で見つけたかっこいい車に触れて見たい。

おっぱいがのみたい。

お風呂に入りたくない。

オムツが暑い。

ずぼんをはきたくない。

着せられた服を脱ぎたい。

いつもお母さんがいる時間にお母さんがいないのが不安だ。

お母さんのおっぱいで寝たい。

お母さんの抱っこで寝たい。

全部わかってるのに、叶えて上げられなくてごめんね。

お父さんがしたいことをさせてごめんね。

いっぱいがまんさせてごめんね。

お父さんにはお父さんの事情がある。

大人の事情ってやつだ。

でもそんなのたいきには関係ないよね。

たいきが「こうしなきゃいけない」わけじゃない。

お父さんが「こうしてほしい」ってわがままをたいきにおしつけてるだけなんだ。

わかってるよ。

今日もたくさんたいきに謝った。

でも、それ以上にたいきはたくさんがまんしてくれた。

いっぱいさけんで、いっぱい涙を流して。

一粒一粒のなみだを、お父さんは見ていたよ。

お父さんの抱っこで眠ってくれてありがとう。

いっぱいぎゅってしてくれてありがとう。

あしたは、もう少したいきの望みを叶えて上げたいな。

あしたは、もう少し涙がこぼれない一日になるといいな。

あしたは、もっとたくさんたいきに笑顔を見せたいな。

ずっと笑顔でいられるお父さんになりたいな。

たいきにバイバイって言われても。

たいきにイヤって言われても。

大丈夫。

お父さんはたいきのことが大好きだよ。

あしたもたいきのことが大好きなお父さんだよ。

たいきのお父さんでいることがこんなにうれしいよ。

ヨーグルトをいつもより少しだけたくさん食べたのはお母さんには内緒にしててね。