横浜市の認可保育園の運営委員を1年やった

お父さんであること

うちの子は昨年の4月から横浜市内の認可保育園に通わせていただいている。

入園してすぐだったと思うが、保護者から1名、保護者代表として運営委員会に出席する運営委員を選出したいので、希望者はご連絡くださいとのアナウンスがあった。どうも法律だか条例だか知らないけれど、そういうものを設置開催しなければならないと決まっているらしい。年二回しかないけれど、保育園の経営者と、民生委員と、保護者代表が保育園の運営について話し合いをする。

命より大切な我が子を預けている保育園がどんなところなのか、とにかくひとつでも不安を減らしたい親心。私は一も二もなく立候補した。なにしろ息子が起きている時間の半分以上を過ごす場所。保育園がどんなところかは、自宅がどんなところかよりも大切なことなのだ。

ちなみに妻には相談しなかった。我が家が委員になるわけではなくて私が委員になるのだから妻には関係ないからだ。

まず驚いたのは、児童が60人もいて、運営委員に立候補したのが私ひとりだったこと。私にとってはありがたいことだけれど、率直に言って、みんなほんとにそれでいいの?とは思った。

大事な子供を預けている保育園の運営を、言わば監督し、意見を言う立場。ここに変な人がいたら変な要求が通ってしまうかもしれないし、適当にやられていいものでもない。みんな我も我もと立候補するものかと思っていて、私はじゃんけんも弱いしくじ運もないし、地元の名士でもなければその保育園のOBでもないので、まあダメだろうと思っていた。園長先生から、お願いしてもよろしいですか?と言われた時は耳を疑ったものだ。


運営委員会は平日の夕方開催で、日時は参加者の都合に合わせて1ヶ月くらい前から普通のビジネスミーティングと同じ要領で調整だった。少し早めに仕事を切り上げる必要はあったが、この日に来い、という形ではなかったのはありがたかった。

時間は大体17時開催で1時間。保育園の一室で子供用の椅子とテーブルに大人が5-6人座って会議する。毎回お茶とお茶菓子が出されていた。

席上で話されるのは、これまでの運営の振り返りと年度末までの主な行事の予定、収入と支出の簡単な表(損益計算書のようなもの)についての説明、経営上の悩みについての相談、そして園への要望事項について。

振り返りと予定は園長先生が発表する。今回の運動会はこんなことをやったけど次回はこうしようと思う、とか、12月にはみんなでクリスマス会をします、とか。特段ややこしい内容はない。

収支については紙を見せられて、見てください、だけ。私は内容に興味があったので二、三質問したけど、基本的には認可保育園として「保護者にも見せました」といって横浜市に報告しなければならない、というだけのことだろうから、見るだけでいい。

経営上の悩みというと大げさだけど、これは、園児に芋掘りをさせたいのだけれど協力してくれる農家の知り合いがいませんかとか、ご近所とトラブルになる前に本来禁止してる車の送迎をやめてくれというアナウンスをしようと思っていますとか、そんな話。

園への要望は、何かありませんかと毎回聞かれるだけで、何か特別なことを用意しなければいけないわけではない。私が要望したのは、とにかく園児の制作物(もちろん大枠を先生方が作ってくださっている)のレベルが高すぎて、頻度も高くて、先生方の負担が大きいのではないかととても心配している。先生方が残業してストレスになるくらいなら減らして欲しい、ということくらい。

この程度のことを年二回1時間ずつ話して終わり。やったからどうということもないといえばない。ただ、園長先生やその上の経営者と落ち着いて話ができるので、何かあった時には話しやすい関係が作れる。何もないのが一番だけど、何かあった時にはこういう関係が役にたつかもしれない。

何より、毎日送り迎えをしてるだけでは見えない、イベント運営を一生懸命考えてくれていることや、制作物を先生方が楽しんで作ってくださっていることなどをうかがい知ることができて貴重な機会だった。

今年も運営委員をやってほしいとお願いはされている。私としてはとてもやりたいことなので、他にも希望者がいないかちゃんと公募してほしいとお願いした。もちろん誰もいなければ今年もやるが、私ばかりが独占しては申し訳ないと思うのだ。