1歳児とラーメン屋に行った話③(まだラーメンは出てこない)
店員さんが食券を持っていくと、たいきが動き出した。
椅子の上に立とうとするのでとりあえず靴を脱がせる。
「がっこ!」
だっこしろということだ。
まだ緊張している。
緊張しているときはとりあえずべったりくっつくのだ。
これが続くとご飯どころではない。
間合いが近すぎて、食べ物を口に持っていくことができないのだ。
なんとか緊張をほぐさなければ。
「すてきな店員さんだったね〜、たいきのごはんを持ってきてくれるってよ〜、おいしいんだよ〜いい匂いがするね〜」
と一言一言頷かせながら声がけ。
これは営業の手法で「YES」を繰り返すと次の言葉にも「YES」を返したくなるという話法。
「椅子の上に座れるかい?」
案の定、たいきは小さく頷いて椅子に座った。
よし。
これで、ごはんを食べさせる間合いになった。
と、今度は椅子の上に立ち上がるたいき。
止める間もなくラー油に手を伸ばす。
あわててたいきにつかまれたラー油のビンを押さえる。
「これはからいからね。たいきは触っちゃだめなんだ。おいしくないよ。ごめんね。」
たょっと不服そうだったがラー油のビンを離してくれた。
調味料を下げてもらわなかったことを後悔。
今は店員さんが1人しかいなくて、当然調理中。
持って行ってもらえる雰囲気ではない。
たいきの目は醤油とお酢を見ていることは明らかだった。
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