サンソン・フランソワについてのメモ
サンソン・フランソワ
1924年生まれ。生誕地はドイツ。フランス人。ピアニスト。
サンソン・フランソワの幼少期
5才でピアノを弾き始める。
6才のときに、彼の才能を認めたマスカニーニ(イタリアの作曲家、指揮者)のすすめでジェノヴァ、サンレモ、ミラノなどで演奏会を開催。
その後、イタリア諸都市、オーストリア、スイス、ドイツなどでリサイタルを行い、7才の時にユーゴスラビアを訪問してベオグラード音楽院から賞を授けられた。
サンソン・フランソワの音楽学校時代
8才で南フランスのニース音楽院に入学。10才で一等賞をとって卒業。
その後、アルフレッド・コルトー(20世紀前半のフランスを代表するピアニストのひとり)に認められてパリに呼び寄せられ、師事。
14才でパリ音楽院入学。マルグリット・ロン(20世紀前半のフランスを代表するピアニストのひとり、教育者)に師事し、16才で卒業。
サンソン・フランソワの国際的デビュー
1947年、23才で今も続くパリの国際的音楽コンクール、ロン=ティボー・国際コンクールの第1回優勝者となる。
欧州はもちろんアメリカにも活動を広げる。
1955年、フランス政府派遣文化使節としてソビエト連邦訪問。翌年には来日して独奏、協奏曲の数々を披露した。
サンソン・フランソワの録音
モノラル時代のLPをはじめ、ステレオに至るまで極めて多数の録音を残した。
レパートリーはショパンほぼ全曲、シューマン、リストのハンガリア狂詩曲全曲、プロコフィエフ、ドビュッシー、ラヴェル全曲(独奏曲)。
近代、現代寄りで、フランス寄り。
耽美的な嗜好と言っていいかもしれない。
サンソン・フランソワの演奏
屈指のショパン弾き。
即興的で、演奏に際しての気分を重視することから、時に「酩酊しているような」との批判もあるが、情緒的で豊かな詩情を持つ。
磨き抜かれた当代随一のテクニックと緻密な譜面解釈のもと、即興的なみずみずしさを前面に出した演奏に、ファンは多い。
サンソン・フランソワについてのメモ補足
このメモはサンソン・フランソワ/ラヴェル ピアノ作品全集(ANGEL RECORDS 東芝音楽工業株式会社、1968年?、赤盤)の付録冊子にある、大宮真琴の解説をもとに作成したものです。
1970年没。
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