The Great Collection Of Classical Music(全曲リスト付き)

子供に聞かせたい音楽

奥さんの実家に、お義母さんが結婚前(推定40年前)に買ったという、ソニーの「The Great Collection Of Classical Music」というクラシック全集みたいなのがあったので、それを頂いてきた。実家にはもうプレーヤーがないので聞かないらしい。

全部で80枚ぐらい入ってるんじゃないか。解説本も2冊ついている。多分、当時有名だったんであろう音楽評論家みたいな人たちの解説と共に、ソニー創業者のコメントも。

ソニーって、今はなんか斜陽のメーカーみたいになっちゃったけど、やっぱりすごかったんだなぁと思う。もちろん、プレーヤーを売るためにコンテンツであるレコードも販売したのだと思うけど。それ以上に、日本という敗戦国が、文化的にも先進国に追いついていくために、こういう一流のコンテンツを輸入、普及させることに高い価値を感じていたんじゃないか。このコレクションを見ると、その当時のソニーの人たちのそういう意気込みをひしひしと感じる。

指揮者は

・レナード=バーンスタイン

・カザルス

・ユージン=オーマンディ

・ワルター

・セル

といった、故人ととなった今でも尊敬され、愛され続ける名指揮者がずらりと勢ぞろい。アメリカで活躍した指揮者に偏ってはいるものの、とにかく一流の指揮者ばかり。その演奏は、特にバーンスタインやオーマンディで顕著なのだけれど、いうなればハリウッド映画のようなわかりやすい演奏で、とにかく華やかで明るいものが多い。ちなみに、これだけの名演奏、多分、何度もいろんなレコードやCDに再録されている演奏ばかりなので、同じ演奏を聴くのは、このレコードじゃなくてもできるはず。

ベートーベンのピアノ協奏曲やピアノソナタのピアノは、ルドルフ=ゼルキンだったり。とにかく、これからクラシックのレコードを買い揃えようと思っていた中では、必ず何らかの形で買ったに違いない名演奏ばかりの中に、中村紘子がショパンの「革命」他2、3曲で採用されている。

あえて、ここに中村紘子を入れてきたのは、アメリカや、世界の市場で戦うソニーが、世界の一流のものを日本に紹介するに当たって、同じように世界の一流と呼ばれる人たちの中で伍していた中村紘子をどうしても入れたかったんだろうと思う。そういう、恐らくは1960年代だか70年代ぐらいの、時代感を感じながらこのレコードをひもといていくのも味わい深い。

最初に聞いたのは、J=S=バッハ。なにはともあれ、音楽はバッハに始まりバッハに終わる、というぐらい。

曲目は管弦楽組曲。指揮はチェリストとしても高名なパブロ=カザルス。

なにしろ、30年近く放って置かれたレコードばかりなのでそこそこほこりはかぶっているけれど、ちゃんとそれをぬぐってやったら、綺麗に音が出る。50年前の演奏が、アナログで、今ここに再現されたことに改めて感動する。だって、デジタルじゃないんだよ。経年劣化すると言われるアナログデータなんだよ。それが、さっき演奏して録音したような臨場感で、うちのぼろマンションの一室で再現されちゃう。これって、本当にすごいと思う。

レコードプレーヤー、買って良かった。